2・店舗(保険ショップ)

保険加入のチャネルの2つ目として「店舗」が挙げられます。最近は「保険ショップ」などと呼ばれています。保険に入りたいと思った人が自ら保険ショップを訪ねていって、保険プランの提案を受けます。「対面」同様、きちんと説明を受けて納得して加入することができます。

「店舗」には、大きく分類すると2つのタイプがあります。大手生保会社が自社商品だけを扱う直営型ショップと、代理店が開いている代理店型ショップです。後者の代理店型保険ショップには、1社の商品のみを扱う専属代理店の保険ショップと、複数社の商品を扱う乗合代理店の保険ショップがあります。保険ショップでも、スタッフはFPの資格を持ち、ライフプラン相談や保険相談を有料または無料で行い、保障プランの提案から契約まで行っています。

全国展開をするような大手保険ショップの場合、店舗はショッピングセンター内や、駅前ビルの1階など、人通りの多い場所に設けられています。テレビCMなども目にする機会が増え、かなり浸透してきました。

ただし、乗合で多くの保険会社の商品を扱っているとはいえ、すべての商品を扱っているわけではないため、顧客ニーズに合う商品が扱われていない場合もあります。また、商品数が多い分、窓口の担当者の知識が問われます。

<メリット>

保険ショップで保険に加入するメリットは、「対面」同様、納得できるまで話を聞きながら加入できることが挙げられます。個人の資産状況やライフプラン、他の保険の加入状況なども把握して、適切なプランを提案してもらえることも同様にメリットです。 また、複数の商品を扱う保険ショップでは、代理店として取り扱う保険会社の商品の中から有利なもの、ニーズに合ったものを組み合わせてプランを提示してもらえます。

<注意点>

対面同様、一部にリスク細分型の商品や、価格競争で全体的に安くなっている医療保険のようなものもありますが、保険会社や保険種類によってはネット生保などに比べ保険料が割高なものもあります。 また、あくまでも一部の保険ショップの話ですが、収益主義に陥っていて手数料収入が高い商品を勧めるケースもあるようです。提案された内容はしっかりチェックして、自分に合っているか確認しましょう。

<こんな人に向く>

直営型ショップや1社代理店型は、あらかじめ特定の保険会社での加入を決めている人や、人に会って説明を受けないと納得できない人に向きます。複数社代理店をしている保険ショップは複数社の商品の中から自分に合ったものを組み合わせて提案を受けたいと思っている人に向きます。 時間の制約を受けたくない人や、人からセールスを受けることが苦手な人、とにかく価格重視の人などはネットの方が向くでしょう。