三菱電機は17日、中国・北京市に電力関連の販売・エンジニアリング・サービスを行う新会社「三菱電機電力機電装備(北京)有限公司」を設立し、2013年12月に営業開始すると発表した。これにより、中国における電力事業の売上規模を、2013年度の200億円から2017年度には300億円以上に拡大する計画だ。

新会社が入居する盈科中心

三菱電機によると、中国の発電設備容量は、2020年には北米を抜き世界最大容量となる見通しで、第12・13次5カ年計画において、国家重点プロジェクトの1つに電力設備の強化が挙げられていることから、今後も継続して高水準の需要が予想されるという。

同社は今回、中国の販売会社である三菱電機機電(上海)有限公司の電力部門を母体として、中国地域統括会社である三菱電機(中国)有限公司の傘下に新会社を設立。現地体制を増強し、顧客提案力強化、第三国への輸出拡大も含めた中国協業パートナーとの連携強化、保守サービス網の強化、スマートグリッドなど新分野への参入促進などを図り、中国における電力事業の強化・拡大を進めていく。

新会社の資本金は300万米ドルで、三菱電機(中国)有限公司が100%出資する。代表は長谷川潤氏、従業員は50人。所在地は、北京市朝陽区工体北路甲2号盈科中心A座1502室。今後は、新会社の支店を上海と広州に設立する予定とのこと。