小田急電鉄と富士急行は11日、小田急ロマンスカー20000形の富士急行への譲渡を発表した。「フジサン特急」用の後継車両として、2014年夏の運行開始をめざす。

小田急ロマンスカー20000形。「RSE」の愛称で親しまれた

20000形は1991(平成3)年3月デビューした車両。2編成14両(7両固定編成)が製造され、愛称は「RSE」(Resort Super Express)。小田急線・JR御殿場線経由の特急「あさぎり」などで活躍した。2階建て車両(ダブルデッカー)や特別席(スーパーシート・グリーン席)を備え、1992年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。2012年3月をもって、特急「あさぎり」での営業運転を終え、引退している。

今回の発表によれば、20000形1編成を富士急行へ譲渡することで両社が合意し、譲渡された1編成(7両)は3両編成に改造され、富士急行線大月~河口湖間を結ぶ「フジサン特急」の後継車両となる計画だという。譲渡期日は2013年11月11日とされている。