「企業」が説明会で力を入れて説明した点と「学生」が聞きたかった内容

マイナビは、国内企業2,057社を対象に「2014年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」を実施した。調査期間は8月1日~30日。

「待遇」「キャリアモデル」について説明不足な傾向

2014年新卒採用の説明会で「企業が説明会で力を入れて説明した点」を聞いたところ、「具体的な仕事内容」が56.7%と最も高くなった。次いで、2位「社風・社内の雰囲気(42.6%)」、3位「求める能力・人材像(32.9%)」、4位「若手社員の話(33.2%)」、5位「自社の製品・商品について(26.8%)」となっている。

また、「企業が説明会で力を入れて説明した点」を、2月のモニター調査で学生に聞いた「企業セミナーで聞きたかった点」と比較したところ、「入社後の待遇(学生29.9%>企業4.5%)」、「入社後のキャリアモデル(学生24.8%>企業6.2%)」の2点が「学生が聞きたかったにも関わらず、力を入れて説明されていない点」として浮かび上がった。この2点については、前年と比べてもほとんど割合に変化がなく、説明会における学生の満足度向上を目指すのであれば、これらの点に配慮することが有効であると考えられる。

「説明会で力を入れて説明した点」を業界別に見てみると、「小売(12.0%)」、「サービス(10.0%)」、「ソフトウエア・通信(9.8%)」の3業界が、全体より「入社後のキャリアモデル」について力を入れて話していることが判明。これらの業界に関しては、他業界より説明会における学生の満足度が高いのではないかと推測できる。