日本銀行は2日、2013年9月の「生活意識に関するアンケート調査(第55回)」の結果を発表した。同調査は、2013年8月8日~9月3日の期間に郵送にて行われ、全国の20歳以上の男女2,252人から有効回答を得た。

それによると、現在の景気が1年前と比べて「良くなった」から「悪くなった」を引いた景況感DIはマイナス8.3となり、前回(6月)より3.5ポイント悪化。先行き(1年後の景況感DI)についてもマイナス9.5と、前回より17.1ポイントも悪化した。

景況感DIの推移(出典:日本銀行Webサイト)

現在の景気水準については、「悪い」が前回比1.1ポイント増の9.5%、「どちらかと言えば、悪い」が同1.7ポイント増の32.0%と、ともに前回より増加した。

景気判断の理由を聞くと、「自分や家族の収入の状況から」が最も多く59.5%。以下、「勤め先や自分の店の経営状況から」が33.5%、「商店街、繁華街などの混み具合をみて」が21.2%と続いた。

現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」を引いた暮らし向きDIはマイナス36.9で、前回より2.6ポイント悪化した。

収入の増減(1年前対比)について見ると、「減った」は前回比1.4ポイント増の39.4%、「増えた」は同1.2ポイント増の8.7%、「変わらない」は同2.7ポイント減の51.6%。先行き(1年後)については、「減る」が同3.7ポイント増の36.0%、「増える」が同0.9ポイント減の8.3%、「変わらない」が同2.8ポイント減の55.2%となった。

1年後を見た勤労者の勤め先での雇用・処遇の不安を尋ねたところ、「少し感じる」が前回比3.6ポイント増の51.9%、「かなり感じる」は同3.6ポイント減の31.2%となり、不安に感じている人の合計は前回と同率だった。

1年後の物価については、『上がる』(「かなり上がる」と「少し上がる」の合計)が前回比2.8ポイント増の83.0%。何%程度変化するかと聞くと、平均値が4.9%増(前回5.1%増)、中央値が3.0%増(同3.0%増)となった。

日本経済の成長力については、「より高い成長が見込める」から「より低い成長しか見込めない」を引いた経済成長力DIはマイナス36.8となり、前回より10.1ポイント悪化した。