俳優の北村総一朗が前立腺がんの治療のため、10月19日から東京・赤坂レッドシアターで上演される舞台『本当のことを言ってください。』を降板することが20日、明らかになった。北村が所属している劇団昴が同日、発表した。

前立腺がんの治療のため、舞台『本当のことを言ってください。』を降板した北村総一朗

同劇団によると、北村は8月中旬に都内の病院で前立腺ポリープ内視鏡手術を受け、その病理検査の結果が18日に明らかになった。主治医は「前立腺癌の故、早期の前立腺全摘出手術が必要」と診断。稽古を続けることが困難となったため、降板が決定した。北村本人は出演を強く希望していたという。同劇団は、「久しぶりの出演を楽しみにして下さっていたお客様や関係者の皆様には、ご心配とご迷惑をおかけいたします事をお詫び申し上げます」と詫び、北村が演じる予定だった東哲之助役の代役を小山武宏が務めることも報告した。

北村は、先月29日から「これから起こる初体験と自分の平均的な日常の一部を、このブログで綴ってみたいと思っている」とブログをスタート。今回の発表の前日には「奇跡の花が咲いた!」と題し、中秋の名月について触れながら、「この夜に、我が家の月下美人が咲いた。なんとも不思議だ! この、中秋の満月に合わせ、一夜限りの命を燃やす この美しい純白色の花を見よ! 花言葉は、『儚い恋』」とつづっていた。