会社で新しい仕事をしたり、大きな成果が得られそうな見込みが出てきたりした時などには、この言葉を思いだしてみてください。日本でも「大言壮語」という言葉があるように、できると言ったことを失敗すると、信用されなくなっていくでしょう。

本日の論語

『子曰、古者言之不出、恥躬之不逮也』(子曰く、いにしえのものの言を出ださざるは、みのおよばざらんことを恥じればなり)

意味

昔の人は言葉の数は少なかったのだが、それには理由があって、言葉が実践に追いつかないことを恥じたためのせいである。

解説です!

優れた人は「有言実行」を求められます。そのため、実現の見通しが立たないことについて口にすることは恥ずべきことと考えられていました。言葉にする以上は、それを実現しなければならず、有言実行が「信頼できる人間」の1つの証拠だということを言っている言葉です。

こんなシーンで役立ちます!

人は弱いものなので、会社で、つい見栄を張ってしまうこともあるでしょう。しかし、それがビジネスに関するものでしたら、期待値が上がるので、それができなかった時の反動は大きくなります。仮に今、自分が取り組んでいる仕事やプロジェクトが上手くいきそうであっても、それが成功するまでは、できるだけ口にしないことです。「不言実行」は、会社組織で上手く生き残っていくための手段の1つかもしれませんね。