テレビドラマなどで注目される職業「バンカー」。一般の人にはなじみのない専門職としての銀行員とはどのようなものなのかをまとめましたので、是非参考にしてみてください。

■専門職である銀行家

欧米でバンカー(Banker)というと「投資銀行家」を意味することが多く、日本でも「銀行家」として「銀行員」とは別の意味で扱われることが多いです。企業を顧客として、貸し付けや回収を専門として行う立場で、ある程度の勤務年数があり、それなりの役職についていることも。仕事では会社経営者などとの接点が多く、信頼性や人脈、交渉能力など高いスキルが問われます。日本では男性のイメージが強いですが、海外では女性でも高い実力を発揮して活躍しているケースもみられます。

■大きな取り引きの陰でバンカーの活躍あり

銀行の窓口へ行って何らかの手続きを行う場合は、受付以外の仕事の様子はわかりづらいもの。しかし銀行員やバンカーと呼ばれる人たちは積極的に取引先などへ赴き、仕事を行っています。

銀行では通常、為替・預金・融資などを行いますが、地方銀行と大手銀行とでは業務内容も大きく異なってきます。地方銀行は地元の中小企業などを主な顧客としているため、銀行員が営業もかねていると考えるとわかりやすいでしょう。時には社長の個人的な相談にのったり、経営についてのアドバイスを求められたりもします。人と接する機会が多いのでいろいろな分野に知識を持ちつつ、ファイナンシャルプランナーのような資格があれば個人の顧客に対しても有利になります。

一方で大手銀行のバンカーともなると、大企業を顧客とすることが多くなります。当然取引額もケタ違いになり、場合によっては日本経済に影響を与えることも少なくありません。投資や経営コンサルティングとしての知識や経験も問われ、メディアなどで報道される融資系の話題は、陰でバンカーが活躍している可能性が大きいです。

一部のバンカーは自ら会社をおこして、さらなる活躍の場を広げていることもあります。どちらにしろすぐにやり手のバンカーになれるわけではなく、それなりの経験や素質、能力が欠かせない職種といえるでしょう。