8月24日公開の映画『上京ものがたり』の完成披露試写会が7日、都内で行われ、主演の北乃きいをはじめ池松壮亮、谷花音、森岡利行監督、西原理恵子が舞台あいさつに立った。

映画『上京ものがたり』の完成披露試写会に出席した北乃きい(右)と谷花音

人気作家、西原理恵子の作品の中でも特に人気の高い同名小説を映画化した本作。大好きな絵を描き続けるために田舎から都内の美大に通う主人公の菜都美役を北乃きいが熱演。本作では菜都美が夢を掴むまでの姿を描く。

この日は完成披露試写会が行われ、試写会前にキャスト陣と森岡利行監督、原作の西原理恵子が登壇して舞台あいさつ。主演の北乃は「菜都美は来る者は拒まない性格で変わっていくんですけど、最初の性格と私は真逆で似てないと思いました。でも、私も上京した経験もありますし、夢を追うところは似ていたので、共感できた部分もありましたね。年も近いということもあって、演じていて楽しかったです｣と満足げ。好きなシーンやセリフについては「全部のシーンが好きなんですけど、先輩の瀬戸朝香さんと共演させていただいて、瀬戸さんがおっしゃった『最下位には最下位の戦いがある』というセリフはすごく好きですね」と話した。

また、MCからの「女優を続ける上で大変だったことは?」という質問に「大変なことしかないです! 大変なこと以外はないですよ」と思わず本音が飛び出し、「本当に大変で、辛いと思った作品ほど大人の方から評価されたりするので、それは間違っていないと思っています」としみじみ。初共演となった恋人役の池松を「いつか共演したいと思っていて、やっと共演が叶いました。この機会に良いところを盗もうと思いました」と絶賛。一方の池松も「とんでもなくパワーがあるんです。これだけのエネルギーをこれからどこに向かうのか楽しみですね」と話していた。映画『上京ものがたり』は、8月24日よりシネマライズほか全国公開。