エン・ジャパンが運営する転職情報サイト『[en]社会人の転職情報』は27日、同サイトを利用するビジネスパーソンを対象に実施した「2013年のボーナス」に関する調査結果を発表した。同調査は、2013年6月20日~23日の期間にインターネット上で行われ、2,127名から有効回答を得た。

まず、2012年夏と比べてボーナス額は増えたかと尋ねたところ、「ボーナス額は変わらない」が40.2%で最多。一方、「ボーナス額は増えた」「ボーナス額は減った」は同率の25.1%となった。

従業員素別に見ると、従業員数1,000名以下の企業では「ボーナス額は増えた」と答えた割合は平均21.9%だったのに対し、3,000名以上の企業では平均31.2%となり、約10ポイントの差がついた。この結果から、大手企業ではボーナス額の増加傾向が見られるものの、中小企業では依然「昨年と変わらない」状況であることがうかがえる。

「2012年夏と比べてボーナス額は増えましたか?」(勤務先の従業員数別)

業界別に見た場合、「ボーナス額が増えた」割合が最も高かったは「コンサルティングファーム・シンクタンク」で43.5%。以下、「金融・証券・保険」が35.8%、「旅行、観光」が33.3%と続き、金融緩和や円安の影響を受けやすい業界が上位に入った。このほか、「広告・出版・マスコミ関連」が31.5%、「ソフトウェア、情報処理関連」が30.4%、「通信関連」が28.9%などとなった一方、「ボーナス額が増えた」割合が最も低かったのは「外食」で12.1%だった。

「ボーナス額は増えた」と回答した割合を年代別に見ると、20代が29.1%でトップ。次いで、30代が26.0%、40代が21.0%、50代が15.7%となり、年齢が上がるにつれ「ボーナス額は増えた」割合が低くなっていた。同社はこの結果について、「20代は、チームや部門業績より個人業績がボーナスに反映されやすいため」と分析している。

「ボーナス額は増えた」と答えた人に、どの程度上がったかと聞いたところ、最も多かったのは「1万円以上5万円未満」で41.4%。以下、「5万円以上10万円未満」が25.0%、「10万円以上20万円未満」が13.5%、「30万円以上」が7.2%、「1万円未満」が7.0%、「20万円以上30万円未満」が6.0%と続いた。

ボーナスが増えたことにより、自由に使えるお金(お小遣い)は増えたかと質問すると、64.8%が「お小遣いは変わらない」と回答。一方、「毎月のお小遣いが増えた」は17.2%、「毎月の金額は変わらないが、臨時のお小遣いが出た」は10.2%にとどまった。

また、ボーナスが増えたことにより、使い道に変化が生じたかと聞いたところ、「貯金額を増やす」との回答が最多となった。