メルセデス・ベンツ日本はこのほど、オリックス自動車と協業で、自動車ブランドとカーシェアリング事業者が「クルマの新たな試乗機会」と「乗ってみたいクルマ」を同時に提供することを目的としたカーシェアリング事業を行うと発表した。

「スマート電気自動車」

メルセデス・ベンツ日本は、4月にグランフロント大阪の「ナレッジキャピタル」に、情報発信拠点「メルセデス・ベンツコネクション」を開設している。ここではカフェ利用や試乗体験「トライアルクルーズ」などを通じ、ブランドをアピールする展開を行っており、今回のカーシェアリング事業も同施設を拠点に行う。

シェアリングされるモデルは「スマートフォーツークーペ mhd」と、2012年に欧州メーカーとして初めて日本市場で発売した量産型の電気自動車「スマート電気自動車」。最高速度が125km/hに達するゆとりある動力性能を発揮し、リチウムイオンバッテリーによって181kmの航続距離を実現した。充電は0%から100%まで約8時間で完了する。

走行ルートや時間などが制限されないカーシェアリングにより、従来のトライアルクルーズより自由度の高いドライブ体験の提供が可能となる。一方、オリックス自動車では推進してきたカーシェアリング事業で利用者ニーズが多様化し、いろいろな車に乗ってみたいという要望が強くなってきていることから、2台のスマートを導入するとのこと。

料金は15分で150円、6時間パックで2,600円など、通常料金より低く抑えられている。距離料金も通常は1kmで15円に対し、今回のカーシェアリングでは無料となっている。