JR北海道は8月10~25日の16日間、札幌~長万部間(ニセコ経由)の特急「ワッカ」、函館~小樽間(ニセコ経由)の特急「ヌプリ」をそれぞれ運行する。札幌駅・函館駅からそれぞれニセコ方面への特急を運転することで、両列車の組合せによる札幌・函館・ニセコを絡めた周遊観光が便利になるという。

特急「ワッカ」外観とヘッドマーク(イメージ)

特急「ヌプリ」外観とヘッドマーク(イメージ)

特急「ワッカ」は、札幌駅を6時57分に発車し、ニセコ駅に9時12分、長万部駅に10時20分に到着する往路と、長万部駅を14時8分に発車し、ニセコ駅に15時19分、札幌駅に18時27分に到着する復路の1日1往復運行。アイヌ語で水を意味する「ワッカ」の名は、神仙沼や清流尻別川など、美しい水の景観に恵まれたニセコを走ることから名づけられた。

特急「ヌプリ」は、函館駅を8時12分に発車し、ニセコ駅に11時29分、小樽駅に13時8分に到着する往路と、小樽駅を14時30分に発車し、ニセコ駅に16時、函館駅に18時58分に到着する復路の1日1往復運行。アイヌ語で山を意味する「ヌプリ」の名は、羊蹄山や駒ヶ岳といった北海道の秀峰の近くを走ることに由来する。

いずれもキハ183系気動車4両編成で運行。先頭車両にヘッドマークを掲出するとともに、列車名にちなんだラッピングを施す。「ワッカ」にはニセコを流れる清流尻別川に生息する魚・イトウを、「ヌプリ」にはニセコの山々に生息するクマゲラやエゾリスなどの動物をそれぞれモチーフにしたラッピングを行う。

両列車の各号車に1カ所ずつ、ニセコの美しい四季をイメージした記念撮影用シートも設置。運行期間中、専門スタッフや地元ガイドが毎日乗車し、車窓に広がる風景や停車駅の旬な情報、地元ならではのとっておきの情報などを案内するという。一部の停車駅では、特産品販売やご当地キャラクターの登場などのおもてなしイベントも予定されている。

これらの特急列車の運行に合わせて、函館・小樽・札幌・新千歳空港などを含むフリーエリア内の快速・普通列車と、「ワッカ」「ヌプリ」の自由席が3日間乗降り自由の「特急ワッカ・ヌプリフリーパス」も発売。価格は1万2,500円(小児半額)で、指定席は4回まで利用可能。発売期間は7月10日から8月25日まで、利用期間は8月10~27日となる。