時間や費用を抑え「知識がない」が圧倒的多数

近鉄百貨店はこのほど、「食育に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は10歳以下の子どもを持つ20~40代の母親を対象として、1月23日~27日に実施。600名から回答を得た。

食育が必要だと考える母親は9割。しかし73.8%は「正しい知識がない」

食育は必要だと思っていても、実践は難しい

「家庭での"食育"は必要だと思うか」との問いには、98.3%の人が必要性を認めていた。しかし、「日頃から食育を実践できているか」との問いには、45.7%が「あまり実践できていない」、9.7%が「ほとんど実践できていない」と答えた。

そこで「食育を実践できていない」と答えた母親に「食育の実践が難しい理由」を聞いたところ、73.8%の母親が「正しい知識がない」と答えた。この数値は、同率2位となった「お金がない」「教える時間がない」の28.9%に比べ圧倒的に高かった。

食材の特産地「自信を持って回答できる」母親は17.5%

食材の特産地を答えられる母親は少数派

「さまざまな食材の特産地について子どもに聞かれたとき、特産地名を答えられるか」を聞いたところ、「ほぼ全て答えられる」母親は3.3%、「多くは答えられる」母親は14.2%となり、特産地の多くに自信を持って回答できる母親は17.5%に止まった。「半分くらい答えられる」は28.0%、「少しは答えられる」は37.0%で、「ほぼすべて全て答えられない」母親も17.5%いた。

食材選びは年代とともに慎重になる傾向

食材選びは「新鮮さ」「旬」を重視

「食材を選ぶ際に気を配っていること」を聞いたところ、最多回答は値段(82.5%)だった。以下、「新鮮さ」(58.2%)、「旬(季節感)」(54.2%)、「生産地」(45.8%)等が続いた。

年代別に見てみると、年代が上がるとともに食材選びに慎重になる傾向が見られた。とくに食材の「旬(季節感)」「安全性」「生産地」に関しては、20代と40代を比較すると、40代の方が10ポイント以上も高くなった。一方で「見た目の美しさ」は若年層ほどこだわるという傾向が見られた。

同調査と関連し、同社では食材をモチーフにしたキャラクターや食に関するクイズ・ゲーム等のコンテンツ体験を通じ、食の知識や習慣を親子で一緒に学べるすごろくゲーム「ベジコロ」をメインとした食育ゲームコンテンツ「ベジスタアイランド」を開設した。詳細は「ベジスタアイランド」を参照のこと。