生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、40代の「体や目」の状態を知るため、40~49歳の男女500名に対して、「体と目の衰え」に関する調査を実施。40代の多くが、40代になってから体の中でも最も目に衰えを感じていること、目の疲れから体調を崩したことがあるという人もいることが明らかになった。

40代からは目に注意! 目の疲労で体調を崩したり、他の箇所への影響も

40代からは体が痛くなったり、衰えを感じたりしてくる人が多いと言われている。そこで、今回の調査では40代の男女500名に自身の体や目の状態について尋ねた。

【調査概要】
調査対象:40代の男女500名(男女・1歳ごとに年齢均等割付)
調査期間:2013年3月22日(金)~2013年3月27日(水)
調査方法:インターネット調査(楽天リサーチ調べ)

まず、「あなたは30代の頃よりも体が衰えたと感じますか?」と聞いたところ、87.8%の人が「感じている」と回答。そこで具体的に、「40代になってから体の衰えを感じるようになった箇所はどこですか?」と聞いたところ、最も多かった回答が「目」で58.6%、続いて「腰」(31.4%)、「肩」(23.8%)、「膝」(23.4%)という結果で、四十肩や四十腰といった体の異常の名称に年代のついた箇所よりも「目」の方が衰えを感じることがわかった。

40代になってから体の衰えを感じるようになった箇所

その一方で、「ケアが十分にできていないと感じている箇所はどこですか?」という問いは、「目」が最も多く30.4%、続いて「腰」(22.6%)、「肩」(19.4%)、「首」(18.2%)という結果。「目」に関しては、「衰え」を感じているものの、対策がきちんとできていないという40代の体のケアに関する問題が明らかになった。

そこで、40代から最も衰えるがケアの出来ていない「目」に注目し、「40代になってから特に増えたと感じる目の不便な現象は何ですか?」と聞いたところ、「近くのものが見えにくくなる」が最も多く51.8%、続いて「目の疲れ」が43.4%となった。また、40代から特に不便に感じる現象の「目の疲れ」の頻度について、「あなたは目の疲れを感じることが多いですか?」と聞いたところ、「非常に多い」が20.6%、「まあ多い」が47.0%となり、約7割の人が目の疲れを感じることが多いことがわかった。

40代になってから特に増えたと感じる目の不便な現象は何ですか?

さらに「目の疲れが影響して、他の体の箇所にトラブルが生じたことがありますか?」という問いには、29.2%の人が「ある」と回答。約3人に1人が目の疲れによって体にトラブルが生じており、「目の疲れが影響して、体調を崩したことがありますか?」という問いには、12.4%と約8人に1人が「ある」と答えるなど、目の疲れをきちんと治さないと、様々な問題が生じる危険性があることがわかった。

目の疲れによる影響

本調査の結果からも、40代からの目の対策は重要と言えそうだ。そこで、目の専門家である、慶応大学非常勤講師の海道美奈子氏に、40代から目がどのように変化し、対策をとらないとどのような危険性があるのか、そして40代からのアイケアでどのようなところに注意をすればいいのかを尋ねたところ、「40代になると毛様体の動きが悪くなってピントの調整が合わなくなり、老眼を感じ始めてきます。そうなってきますと、微妙にものが見えなくなる状態が生じ、むりやりモノを見ようとして体が代償するためアンバランスな状態となって体に負荷がかかり、疲れ目の原因になるのではと思います。また、今はVDT作業(ディスプレイ画面を見て作業をすること)も多く、それによってまばたきが減り、眼表面がかわき、蒸発も増えていきます。その結果ドライアイが引き起こされていきます。また、最近の研究で、VDT作業を長く続けることで涙腺の機能そのものが低下していき、涙の量も減りドライアイになっていくことも分かってきています。現在の生活環境と加齢現象が生じ始めてくる40代は、こうした目のトラブルが起きやすいため特に注意が必要になってきます」と解説。

「かすみ目、目の疲れ、ドライアイに有効な成分」として、目の角膜や水晶体、毛様体の中に多量に含まれている「コンドロイチン」という成分に着目。「コンドロイチンの特長として、強い粘性と保水性をもっています。また、コンドロイチンは角膜を透明に保ち、レンズ(水晶体)の弾力性を維持してピント調節機能を保たせます。さらにコンドロイチンには、目の表面をコーティングする力があります。目の成分そのものだけでなく、表面を潤わせて潤いを持続させるのに役立っているため、ドライアイのような症状にも有効と思われます。こうしたトラブルの対策として、コンドロイチンは目にとって摂取することが重要な成分です」(海道氏)。目にコンドロイチンを取り入れるためには、経口投与や食べ物による摂取では不十分とし、「目の表面を直接潤わすことのできる点で、目薬でコンドロイチンを供給することは意味があることと考えられます。市販の目薬で、コンドロイチンを承認基準の最大濃度配合しているものもあります。また、コンドロイチンの目への摂取は日常的に行い、目に疲れを感じる前からでも摂取をした方が良いでしょう」との見解を示した。