「自分の上司の行動・状況について、下記の項目はどの程度イヤだと感じますか?」(順位は女性スコアの降順)

メディアシェイカーズの運営するスマートマネー研究所はこのほど、「部下から見た上司像」についてのアンケート結果を発表した。調査はインターネットで行われ、期間は5月2日~6日。調査地域は関東1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で、調査対象は20歳~34歳の社会人(有職)男女416名。

「ケチ・軽率・きたない」=「3K上司」

「自分の上司の行動・状況について、下記の項目はどの程度イヤだと感じますか?」と5段階回答で質問したところ、男性よりも女性のほうが「嫌だ」と感じる項目が多く、反応度合いも大きい結果となった。女性の1位は「ふと気づくと近くにいる。もしくは顔が近い」で、女性の63.9%、男性の36.1%が「嫌だ」と回答。

「嫌だ」と回答した女性の多かった項目の上位10点をまとめると、「お金に細かい」「軽率である」「清潔感がない」の3つに分類することができる。これを同社は、「ケチ・軽率・きたない」の「3K上司」と名付け、若手女性社員からは嫌われやすい傾向があると分析している。

上司に失望した原因は「お金まわりの細かさ」

次に、「自分の"好きな"上司について、どのようなことがあると、「嫌だ/嫌いだ」や「残念だ」という心情に変わってしまうと思いますか?」と質問した。結果を男女別で比較したところ、上司への失望は女性の方が生じやすいことが明らかになったとのこと。

女性の1位は「自分から誘っておきながら、食事や飲み会の会計時がまさかのワリカン」で、70.5%の女性が「嫌だ」と回答。2位は「部下や後輩にお遣いに行かせた挙げ句、お釣りを細かく確認する」で、女性の69.1%が「嫌だ」と回答している。3位は「常にお金がない(小遣いが少ない)アピールをしている」で女性の67.8%が「嫌だ」と回答。同社は、「お金まわりの細かさ」が失望の原因になりそうだと分析した。

「自分の"好きな"上司について、どのようなことがあると、「嫌だ/嫌いだ」や「残念だ」という心情に変わってしまうと思いますか?」(順位は女性スコアの降順)

支払い方で一目置かれる

上司の支払い方について、現金払いとカード払いの例を出し「どちらの支払い方法がスマートで好印象な上司と思えるか」を質問。「職場のメンバーで飲みに行った会計時」「コンビニでさり気なくおごってくれる時の仕草」「一緒にタクシーに乗って、降りるとき」3項目全てで、「カードでサッとさりげなく支払ってくれる上司」が指示される結果となった。支払い方が一目置かれるポイントとのこと。

また、「次にあげる人物があなたの上司だった場合、どのようなイメージをお持ちになりますか?」という質問では「セコい、ケチそう」な著名人には春日俊彰氏(オードリー)など「節約志向の強さを表すエピソードを持つ人」がランクイン。「現金でおごってくれそう」には北島三郎氏など「後輩の面倒見が良いことで知られる人」、「カードでおごってくれそう」には、石田純一氏など「スマートで人当たりが良さそうな人」がランクインしたという。

細やかな気遣いと心配りに支持

「上司について、以下のようなことがあった場合『この人について行きたい』と感じますか?」という質問には、次の結果が出た。全体の87.0%、女性の92.8%が「そう思う」と答えたのが「社内の違う部署や上層部との交渉ごとを代わりにしてくれる」で1位。全体の86.8%、女性の90.9%から支持された2位は、「プロジェクトの打ち上げなど、ここぞという時に自腹でおごってくれる」。3位は「残業中にさりげなく差し入れをくれる」で全体の85.6%、女性の90.9%から支持を受けている。

同社は、面倒なことでも身をていして自分を守ってくれる上司や、細やかな心配りと気遣いで部下をねぎらってくれる上司が特に女性から支持される傾向にあると分析している。