Q. 自分の声の年齢についてどう感じていますか?

声総研は、5月8日の「声の日」を間近に控え、全国の20代から50代の働く男女(各412名/計824名)に、声に対する意識や恋愛・仕事観に関する調査を実施。自身の声年齢について11.6%が「老けていると思う」と回答した。なお、もっとも多かったのは「歳相応」の61.2%。

一方、自分の声に自信があるかの質問には「自信がある」と答えた「モテ声」の持ち主は28.4%。また、「自信がない」と回答した人の中から、実年齢よりも声が老けている可能性がある「老け声」予備軍をあぶり出したところ、「老け声」予備軍が52.1%いることがわかった。

恋愛において、自分の声のおかげで得をしたと感じたことがあるのは、「老け声」に比べ「モテ声」が37.7%上回ったほか、異性から告白された人数でも「モテ声」が「老け声」予備軍を約1.7倍上回る結果に。現在、既婚または彼氏・彼女がいる割合についても、「モテ声」の78.6%に対し「老け声」予備軍は64.6%で、特に20代男性「モテ声」の既婚率は1.6倍とその差が顕著に現れた。

■「老け声」予備軍とは?
「声に自信がない」と回答し、その理由について、下記の10項目から1つ以上を選んだ人を「老け声」予備軍と判定。
1) 普段から声がしゃがれている、かすれていると感じる
2) 他人に「声」が暗いと言われたことがある
3) 声にハリがなくなったと感じる
4) サ行、あるいはラ行が言いにくいと感じる
5) パ行など破裂の口が動かないと感じる
6) 声が低くなっていると感じる
7) 声量がなくなってきていると感じる
8) 声にコンプレックスがある
9) 他人に声を褒められたことがない
10) 年々声が老けてきたと感じる

仕事面でも、現在役職がついている、または管理職についている割合は「モテ声」が「老け声」予備軍を約1.3倍上回り、自身の声のおかげで仕事が有利に働いたと感じたことがある割合も41.2%もの差をつけて「モテ声」が上回るなど、「老け声」に比べ「モテ声」のほうが恋愛・仕事ともに成功を収めている傾向が伺える結果となった。

本調査を受けて、ボイストレーナーの秋竹朋子氏は、「言葉の不明瞭さ」が「老け声」の要素とし、「声が通らない、よく聞き返される、滑舌が悪い、声を出しにくい…など、これらは病気でなければほとんどの場合、間違った声の出し方が生活の中で習慣化してしまっただけです。声も身体と同じ。声帯も筋肉なので老化します。当然、自分で鍛えたりケアをしなければ声は老け、衰えます」とコメント。普段話す声も意識して、良い発声方法で話せるようにトレーニングすることの重要性を説くとともに、声の元になる"声帯"を乾燥させないケアの大切さについても言及している。

「特に空気が乾燥する季節は、声帯を乾燥させないように、加湿器や温かい飲み物の湯気などは、のどのケアには欠かせません。また、のどの調子を整える上で、カリンもおすすめです。『カリン』は、昔から民間療法として、その成分が咳や痰など喉の炎症に効くとされ、カリンの蜂蜜漬けやカリン酒が飲まれ、喉の炎症・痛みを鎮める効果でよく知られています。のどに良いだけではなく、ビタミンC、クエン酸、タンニンなど身体に良いものがたくさん含まれています」(秋竹氏)。