――今回はかなりポップな仕上がりで特にライブ映えしそうな曲です

LiSA「すでに何度か歌わせていただいているのですが、初めて聴くはずなのに、なぜかみんな盛り上がりどころを知っているんですよ。何で? って思うぐらい完璧に(笑)。なので、初めて聴いた人でもノれるぐらい、いい意味でわかりやすくて、誰もが入りやすい曲だと思います」

――歌詞の中で好きなポイントはどのあたりですか?

LiSA「『世界中を巻き込んで』ですね」

――巻き込んじゃいますか?

LiSA「世界中を巻き込んでいきたいです(笑)。この言葉はとっても強い言葉だと思うんですよ。自分の信じたことが、誰かを巻き込んでいく可能性を秘めている、そして世界だって変えられる……そのスケールの大きさがすごいんですよ。この一言でいろいろなことが想像できる。そういう意味でもすごくいい言葉だと思っていて、大好きなフレーズになっています」

――このあたりで歌っていてもテンションがMAXになる感じですか?

LiSA「テンションという意味では、『精一杯の自分を 誰かが信じてる』のところでいつも泣きそうになります」

――泣きそうになる?

LiSA「ミュージックビデオの撮影で、そのフレーズを歌っているときにみんながすごく盛り上がってくれているのを目の前にした瞬間、その一言と風景と立場と時間で一気に持っていかれちゃったんですよ。それからは歌うたびに泣きそうになります(笑)」

――そのほかに気に入っているフレーズはありますか?

LiSA「あとは『オリーブ』です」

――オリーブ?

LiSA「"オリーブ"は私の本名に由来しているワードなんです。このシングルはノンタイアップですが、ある意味ではLiSAタイアップなわけですよ。そんな3枚目のシングルのリード曲に、先輩が"オリーブ"というワードを入れてくれたことが素晴らしいなって思いました」

――すごく意味の深いオリーブなわけですね

LiSA「実はすごく深いんです(笑)」

――先ほどミュージックビデオの話が出ましたが撮影はいかがでしたか?

LiSA「めっちゃ楽しかったです。今までのミュージックビデオは、なぜか過酷な撮影ばかりだったので(笑)」

――たしかに……

LiSA「それが今回はライブシーンをみんなと一緒に撮影したり、パンダの着ぐるみをかぶったりで、すごく楽しかったです」

――ジャケットもそうですが、なぜパンダなのですか?

LiSA「ダメですか? 可愛いじゃないですか(笑)」

通常盤のジャケットイメージ

――いや、ダメというわけではないですけど……

LiSA「ちゃんと意味があるんですよ、これには」

――パンダに?

LiSA「今までのようにタイアップがついている曲だと、絶対にパンダなんて着られなかったじゃないですか。それが今回は自分自身の曲なので、自分がずっと思ってきたもの、自分がずっと信じてきた『今日もいい日だ』というフレーズにちなんだ、すごくポップなものを表現したかった。ライブに来てくださった方ならわかると思いますが、元気だけどちょっと弱い……そんなイメージも私にはあるんじゃないかと思い、今だったらやってもいいかなって」

――パンダをですか?

LiSA「はい(笑)。『best day, best way』には、一生懸命に生きている今日は最高なんだよって意味を込めているんですけど、一生懸命の中には、悔しい気持ちや寂しい気持ちなどいろんな気持ちがあって、それでも誰かを笑わせたくて一生懸命になっている着ぐるみをかぶっている人がいる……そういう意味で今回はパンダをかぶりました」

――つまりパンダでなくてもよかったわけですか?

LiSA「パンダじゃなくてもいいです、究極(笑)」

――特に着ぐるみを着る必要もなかったわけですか?

LiSA「着ぐるみは着たかったです。特にパンダが着たかったんです(笑)」

――つまりパンダの着ぐるみを着てみたかったので今回のミュージックビデオにパンダの着ぐるみ姿で登場しているわけですね

LiSA「そういうことです(笑)。パンダの着ぐるみを着られる人ってなかなかいないじゃないですか」

――いないですね

LiSA「着る機会もなかなかないですから、せっかくの機会なので着させていただきました。こんなことでもないとまず着られないですからね」

――そう言いつつもすでにライブで着る気が満々のような気もしますが……

LiSA「着たいなあ(笑)。相当暑いですけどね」

(次ページへ続く)