代表取締役を務めていたライブドアの粉飾決算事件で証券取引法(現:金融商品取引法)違反の罪に問われて逮捕され、判決公判で懲役2年6カ月の実刑判決を受けた堀江貴文氏。刑期終了は今年11月の予定だったが、27日に服役していた長野刑務所を仮出所した堀江氏が、東京・千代田区のドワンゴコンテンツで会見を行った。

長野刑務所を仮出所した堀江貴文氏

主な一問一答は以下の通り。

堀江氏「皆様、宜しくお願いします。今日の朝7時半頃に長野刑務所から約1年9ヶ月の刑期を経て、無事仮釈放を頂くことが出来ました。残り7カ月の刑期を残していますが、中で過ごしてきた態度を評価され釈放されることになりました。ライブドア事件のことで、社会の皆様にご迷惑をおかけしたことは深く反省しておりまして、それを償うべく刑務所の中で頑張って受刑生活を送っておりました。この日を迎えられたことは、万感の思いです。あと7カ月は保護観察期間ということで多少の制限はありますが、社会で仕事をすることで社会に貢献することを期待されているので、今後もメールマガジンを発行するといった活動を続けつつ、宇宙事業のロケット開発をやっていきます。ロケットの打ち上げ実験が、29、30日に北海道で予定されているので、見に行って手伝う予定です。自分の中で、ものすごく長い休養生活を過ごさせて頂いたので、その中で構想した事業を推進して社会に良い影響を与えたい、皆さんに迷惑を掛けた分以上の成果を上げたいと思っております」

――一連の事件で損害を被った方々への気持ちを教えて下さい。

堀江氏「集団訴訟はすべて和解をしたので、金銭的な問題は解決しています。個別の訴訟も1件を除いてすべて和解交渉が終わっているので、残り1件に関して真摯に話し合いをさせて頂くことになると思います。刑事訴訟の結果がどうであれ、株価が下落して株主の方に迷惑を掛けたことは、私の不徳の致すところに間違いございませんので、誠実に対応していく方針は変わりありません」

――どんな受刑生活を送っていたのか? 何が評価されて仮釈放になったのか?

堀江氏「障がい者の方や認知症の方がいる養護工場で訓練をしていたんですが、そこで衛生係という職につきました。体の不自由な方の入浴の介助やウンコ垂れ流しの方もいらっしゃるので下の世話だとか、いわゆる介護に近い現場でした。割と忙しくて、文字通り汗水垂らして働かなければいけない過酷な現場でした。周りの受刑者の方によると、そこに配属されればたくさん仮釈放がもらえるというくらい、普通の受刑者が体験しない過酷なことをやらされるところ。私の同僚は、刑務所用語で"4ピン"っていうんですけど、刑期の4分の1を残して釈放されました。生来、真面目な性格で、そんな環境に置かれると真面目にしっかり働いてしまうので、そういうところが評価されたと思います」……続き(2/4)を読む