フリーキャスターの滝川クリステルが2日、東京・丸の内ピカデリー3で行われた、映画『ひまわりと子犬の7日間』のチャリティー親子試写会に愛犬のアリスと共に出席した。

映画『ひまわりと子犬の7日間』のチャリティー親子試写会に愛犬のアリスと共に出席した滝川クリステル

"動物愛護の心を通して、命の大切さを知って欲しい"という同作の願いから行われたチャリティー試写会では、東日本大震災で被災した動物を救援するための募金を実施。震災後、福島県・浪江町のシェルターからラブラドールのアリスを引き取った滝川は「保健所の犬を引き取ろうと考えていた時に、震災があって。NPOの方に運良く助けられたアリスと2年くらい一緒にいます」と経緯を話し、「最初は痩せ細ってて、こんなに穏やかな顔じゃなかった。この子も傷付いていたんだと思う。少しでも里親について興味を持って頂ければ」と真摯に語った。「しつけがなってないから心配でしたが、思いのほか大人しくしてて良かった」とほっとした様子で話していた滝川だったが、途中、アリスに押し倒されてしまうハプニングもあり、滝川は「もう、せっかくいい話をしたのに~」と苦笑いでなだめていた。

イベントには、井上信治環境副大臣と平松恵美子監督、同作で母犬を演じた柴犬のイチも登壇し、平松監督は「過酷な現実の中でも、温かい小さな奇跡が起きたことに心を打たれた。良い事を繋げていく"愛情の連鎖"が広がっていければ」と同作をPR。井上大臣は「犬や猫を飼う時は、一時の感情に流されず、その子たちの一生の面倒と見るという責任を持って欲しい」と観客に呼びかけ、「この映画を見て、少しでも動物たちのことを考えてもらえれば。私たちも、殺処分される動物たちを減らすために頑張りたい」と決意を新たに。滝川も「日本は他の先進国に比べると、動物と人間の共存関係が未熟。殺処分ゼロを目指している所もあるし、こんな時代じゃなくなって欲しい」と切実に訴えた。

映画『ひまわりと子犬の7日間』は、山田洋次監督の共同脚本・助監督を務めてきた平松恵美子監督が、宮崎県の保健所で起きた親子犬と職員の奇跡の実話を映画化したヒューマンドラマ。動物保護管理所に勤める神崎(堺雅人)のもとに、ある冬の日、母犬と子犬3匹が収容される。母犬は子犬を守ろうと人間を激しく威嚇し、人間に触らせようとしない。人を噛まないことを証明しないと里親に引き渡せないため、神崎は短い収容期間の中で母犬の心を開かせようとする――というストーリーで、映画は16日から全国公開予定。