アメリカの田舎町にあるハイスクールを舞台に、落ちこぼれ生徒たちが集まった弱小グリー部(合唱部)の奮闘を描き、日本でもファンの多い海外ドラマ『Glee』。最新シーズンであるシーズン4がCS・FOXチャンネルにて2月10日(毎週日曜 23:00~)に日本初放送を開始した。

『Glee』シーズン4

ストーリーの目玉はやはりシーズン3で卒業したレイチェル(リー・ミシェル)、フィン(コーリー・モンテース)、カート(クリス・コルファー)といった主要キャラのその後。レイチェルはさらなる高みを目指してニューヨークの音楽&ダンスアカデミーに入学。恋人のフィンとは遠距離恋愛を開始する。カートはそのファッションセンスを活かし「Vogue.com」でインターンとして働き始めることに。そして新しいグリー部を率いる教師のウィル(マシュー・モリソン)にも大きな転機が訪れる。

ウィル(マシュー・モリソン)

カート(クリス・コルファー)

「今シーズンはウィルにとっても興味深いシーズンになりそうだよ。“シーズン4”ではなく"Glee2.0"と呼びたいくらい、今までとは違っている。みんなそれぞれ新しい出発をするんだ。でもウィルは常に楽天的で、どんなことでも楽しんで生きているよね。僕も彼を演じることでプライベートで少し陽気になったよ(笑)」と語るのは、ウィル役のマシュー・モリソン。

また、カート役のクリス・コルファーも「今シーズン全体のテーマは、夢を持つだけでなく、実際にそれを叶えるためには多くのものを犠牲にしなければならない、ということだと思うよ。だからカートはあえて厳しい道を歩んでいるし、それでこそカートだと思う。けど彼にはニューヨークでの新しい生活をもっと楽しんでほしい。デートをしたりね。成長して、もっと羽ばたいて欲しいな」と期待を寄せている。

このシーズン4での思い切った展開により、それまでグリー部周辺に留まっていたストーリーに広がりと奥行きが加わった。昔からのファンは新鮮な感覚でドラマを楽しむことができ、初めて『Glee』を見る視聴者は新しい世界に飛び込む卒業生たちに共感することでドラマの中にスムーズに入り込めるのだ。

さらに進化し成長する新生『Glee』に期待!!

ターニングポイントを迎えるのはストーリーだけではない。レイチェルに替わる新しいソロシンガーとしてグリー部に入部する転校生マーリーを演じるのは24歳の新鋭、メリッサ・ブノワ。「初めは怖くてしかたなかったの。プレッシャーもすごくあった。でも時間が経つにつれ、みんな優しく迎え入れてくれたわ。親切で楽しい人たちだったから、2週間後にはもう前からそこにいたような感じになったわ」

マーリー(メリッサ・ブノワ)

ブロディ(ディーン・ガイヤー)

サラ・ジェシカ・パーカー

そしてオーディション番組『オーストラリアン・アイドル』からデビューした26歳のシンガー・ソングライター、ディーン・ガイヤーはレイチェルの先輩・ブロディを演じる。「ライアン・マーフィー(『Glee』プロデューサー)のような人に音楽の才能を認められるなんて、僕にとってはそれだけで大きなステップアップなんだ。レイチェル役のリーもカート役のクリスもすばらしいよ。プロ意識がすごく高いから、僕もとてもやりやすいんだ」

新キャラに対する『Glee』ファンの反応が少なからず気になるところだが、二人ともそんな杞憂を吹き飛ばすような心を震わせる歌と存在感のある演技を見せてくれることだろう。ほかにもケイト・ハドソン、ウーピー・ゴールドバーグ、サラ・ジェシカ・パーカーといった豪華キャストも登場し、ドラマを大いに盛り上げていく。

このように、ストーリー、キャスト共に生まれ変わった『Glee』。マシューの言葉を借りるなら、さながらバージョンアップした"Glee2.0"とでも言おうか。いずれにせよ、さらに進化し成長を続ける『Glee』から目と耳が離せないことは間違いない。

『Glee』シーズン4はCS・FOXチャンネルにて(毎週日曜 23:00~)放送中。

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