要介護者の乾燥対策

日清オイリオグループは10日、「乾燥する冬場の介護で心がけていること」についての調査結果を発表した。

同調査は、同社が2011年より定期的に行っている在宅介護事情調査の第4弾。調査実施日は2012年12月6日~9日。調査対象者は、60歳以上の要介護者を在宅介護している家族100名。

「要介護者の乾燥対策で心がけていること」の第1位は水分補給

1年でもっとも乾燥する冬場、「要介護者の乾燥対策で心がけていることは何ですか」という質問に対し、「水分補給」(44%)、「うがい・手洗い」(18%)、「湿度管理」(16%)が上位3位を占めた。回答数がもっとも多かった水分補給は、介護している家族の中でも、特に意識されていることがわかった。

半数以上が1日に必要な水分量を摂取

「冬の季節、要介護者には1日何ml程度の水分を摂取してもらうようにされていますか」という質問では、59%が「800ml~1,500ml」の範囲内であると回答し、一般的に必要な要介護者の水分摂取量(厚生労働省 平成21年3月「介護予防マニュアル」より)を十分に満たしていることがわかった。

要介護者の水分摂取量

一方で、「800ml 未満」との回答も16%にも及び、必要な水分摂取量を満たしていない実情も明らかになった。

脱水症の基礎知識、83%が不正解!

「一般的に、体内の水分量がどの程度減少し始めると脱水症の症状が現れると思いますか」という質問に対し、体内水分量の減少率を「2%」「3%」「4%」「5%」「8~10%」の5段階で尋ねたところ、正しく「2%」と回答したのはわずか17%だった。この結果から、83%がわずか「2%」の水分減少で脱水症が現れることを理解していない現状が明らかとなった。

脱水症の症状が現れると思う体内の水分減少率