熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!

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●「山本太郎、落選も大善戦の次点」【スッキリ】

各局、衆院選一色だったこの日のワイドショー。なかでもエンタメ重視の『スッキリ』は、タレント候補たちに密着し、山本太郎を大フィーチャーした。 街頭演説の第一声で「石原裕次郎です。いや、まちがえました。山本太郎です」と笑いを取ろうとする山本。聴衆はコートでも、山本は半袖と気合が入っている。さらに、重低音のサウンドで会場を盛り上げ、「原発を止めましょうよ。命かかってますからね!」と絶叫。荻窪駅前には1000人が集まり、応援に駆けつけた沢田研二が、「正確に言うと昔ジュリー、今ジジイです」と笑わせるひと幕も。

けっきょく、過去8期連続当選の石原伸晃に敗れたが、「あえて東京最強のところに挑んだわけですけど、あと1週間あれば勝てていた」と強気の姿勢。その顔には満足感がうかがえた。

●「秋元康が山里亮太にダメ出し&名言!」【スッキリ】

秋元康が映画『レ・ミゼラブル』のPRに登場。テリー伊藤が「秋元さん、『これはおすすめだ!』と言っていました」と強調する。そこに天の声(山里亮太)が「秋元さんは舞台版の初演も見たようです。まあ、私もAKB48の初演を見ましたが」と自慢げに話し出した。すると、再び秋元が現れ、「天の声はAKBのライブで10分近くアンコールしていて、翌日『スッキリ』を見たら声が枯れていた。プロ意識が足りない!」とバッサリ。

さらに、好きな言葉に「人生無駄なし」を挙げ、「人生ってのはひと筆書きですから、今に至るためには必ずそこがなければいけない」と名言を与えた。AKB全盛の今、何を言っても正しそうに聞こえるから怖い。

●「2012年の結婚・出産を総括。2013年を予想!」【スッキリ】

12月もまだ半ばなのに、早くも今年の結婚・出産を総括。他番組より先にやりたいのだろう。

安めぐみ、タカアンドトシのタカ、オリエンタルラジオ中田敦彦、体操の内村航平選手、磯野貴理子、長谷川理恵、中澤裕子、石田エレーヌと立て続けに紹介。ただ、大物がいない気が……。

さらに、井上公造が来年の結婚を予想するという。しかし、肝心の井上は出演せず、フリップ一枚に書かれていたのは、あびる優と小林可夢偉、玉木宏と一般女性、栗山千明と一般男性、三倉茉奈とピアニスト村松崇継、浅尾美和と一般男性など。これって、既に熱愛報道のあった人を並べただけだ。さすがに加藤浩次も「公造さんが勝手に挙げているだけですからね」と苦笑いでコーナーを締めた。やっつけ仕事だ。

●「AKB紅白歌合戦」【スッキリ】

大みそかの本物に先駆けて行われた『第2回AKB紅白対抗歌合戦』。司会者の堺正章と小林麻耶が映ると、加藤浩次が「『チューボー(ですよ)』ペアじゃん」と茶々を入れる。続いて、審査員の岩下志麻、澤穂希、清原和博、竹内力の豪華メンバーが映し出されると、「スゴイじゃん!」とテリー伊藤もビックリだ。天の声(山里亮太)が自慢げに「本物の紅白顔負けの盛り上がりでしたよ」と語り出した。さらに、やめときゃいいのに、「個人的にはマリコ様の演歌『無人駅』がよかった」と通ぶってしまう天の声。苦情メールがほしいのかも。

●「メンタリストDaiGoが唯一心を読めない人物は?」【スッキリ】

今年の顔として大活躍しながらも、パフォーマンスのタネを明かし、引退をほのめかしているDaiGo。芸能界で多くの人に会ったが、一人だけ心の読めなかった人がいたという。

このクイズに回答するのは、おバカキャラの鈴木奈々。案の定、「テリー伊藤さん! ローラさん! さんまさん!」と誤答を連発すると、見かねた天の声(山里亮太)が「鋼の肉体を持つ司会者」とヒントを出す。すると、横から加藤浩次が「サイみたいな人でしょ。スーパーな。人形の」と小出しにヒントを追加。鈴木は最後までわからなかったが、答えは草野仁だった。

「クイズ番組に出たとき、答えを知っていると思って心を読んだんですけどダメでした」とDaiGo。しかし、「2回目はアシスタントの人の心を読んでトップを取りました」と決めコメントも忘れない。この人、イケメン枠にも入っているから、もう少し芸能界を生き抜いていけそうだ。

●「クリスマス直前、モテるモテない芸能人ランキング」【知り】

町の女性に聞いた『モテる芸能人ランキング』は、1位向井理、2位福山雅治、3位木村拓哉、4位松坂桃李、5位石田純一と順当。さらに、6位田村淳が紹介されると、「オレみたいなのがよく入りますね」と淳はイケメン風に返した。笑いを噛み殺しているように見える。

一方、モテないランキングは1位井上裕介、2位山里亮太、3位綾部祐二、4位出川哲朗、5位日村勇紀。順当すぎてやる意味なし! 山里も「どうせ顔でしょ」と捨てゼリフを吐いたが、辛口ライター・吉田潮が「モテる芸能人の特徴は、聞き上手、ホメ上手、床上手。いくらカッコよくたって、これができていなければダメ。ブス、ババアの話をしっかり聞くこと」とぶった切った。

吉田によると、「話がおもしろくてスタイルがいい」大泉洋と、「色気があって夜の界隈で人気がありそうな」船越英一郎もモテるとのこと。今イチな人選で、スタジオに微妙な空気にさせた。

●「“欽ちゃん伝説”を本人と検証!」【スッキリ】

コーナー冒頭、加藤浩次が「週間視聴率100%の人ですよ。スゴイですよね」と持ち上げる。相変わらず照れ屋の欽ちゃん。

最初の伝説は、“あっち向いてホイを全国に広めた”こと。欽ちゃんは、「作家に『いいの考えたな。よし、オレが作ったことにしよう!』と言ったら、地方で子どもがやっていたものだったんですよ。パクったんです」と正直にぶっちゃけた。

2つ目の伝説は、“司会者の横に女性アシスタントを置いた”こと。欽ちゃんは、「『スター誕生』という番組。みんな2人いると『能なし』と思われるから置かなかったけど、私はダメだから進行ができる人を置いてもらった。間抜けな司会者なんだよ」と高笑い。芸人やジャニーズなどの司会者を増やすきっかけなのだからスゴイ。

3つ目の伝説は、“ピンマイクを広めた”こと。欽ちゃんは、「ニューヨークでピンマイクを見つけたんだけど、それが日本製だった。音が悪くてなかなか使えなかったけど、使ってたら、開発が進んでいいものになった」と懐かしそうに話す。テリー伊藤は「欽ちゃんはタレントも悪くて使えないところから育てていた」と絶賛。

大物すぎて、「何だか逆らえないぞ」的なムードがスタジオに充満していた。

●「青田典子が復活セミヌード。カメラマンはあの人!」【ノンストップ】

週刊誌でセミヌードを披露した青田。2010年の結婚以来、約2年半ぶりの芸能活動だが、これは「ノリ(青田)にも自由にしてもらいたい」という夫・玉置浩二のプロデュースという。カメラマンとしても参加した玉置は、全裸にホイップクリームを塗るカットを提案し、「結婚を申し込むときよりも口説いたよ」「こんなにいい女はいない。だから見てほしい」といつもの調子。大胆なバックショットを見た設楽統は、「スゴイ。玉置さん上手ですよね~」と感心。確かに10年ぶりのグラビアとは思えない、まさにC.C.ガールズ時代そのものだった。

●「関根麻里の初ロマンス。お相手は韓国人歌手K」【ミヤネ】

日本テレビ朝の顔、アメリカ・エマーソン大学主席卒業、理想の娘ランキング上位常連、女性タレントのトップを走る関根麻里が初の熱愛報道。かねてから「高田純次がタイプ」と言っていたが、相手はアーティストのKだった。

3年前のラジオ出演で意気投合し、「男らしく優しい人柄に惹かれた」「父・関根勤も公認」のようで、双方の事務所も交際を認めた。何とも素直すぎる展開で拍子抜けだ。

しかし、宮根誠司は、「理想は高田さんなのに、相当男前の方で……」とチクリ。ただ、10月までKが兵役に就いていたことにふれ、「その間に別れるカップルが多いのに麻里ちゃんはスゴイ」とフォローも忘れない。「反対したいけどできない」父親のような心境なのかも?

●「芸能人のディナーショーに密着!」【スッキリ】

鈴木雅之のディナーショーは、『ホテル日航東京』で行われ、フレンチの特別フルコース付きで4万円。「日本全国どこでも完売になる」というからスゴイ。

全14曲にはラッツ&スター時代の曲もあり、ステージから降りて歌いながらバラを配って回るシーンも。「ラブソングという名のプレゼントを配るサンタの気持ち。歌と肌の温もりも目の前に届ける」「(ディナーショーとは? と聞かれ)ステキな女性を口説く場所」と言い切る鈴木。カッコイイ方の担当だ。

一方、面白い方の担当は、水谷千重子(友近)。『ホテル阪急インターナショナル』でのディナーショーは、ディナー付きでSS席2万5000円。SPEEDの『White Love』からはじまったショーは、アイドルソングの演歌調、クリスマスソング、友人の演歌歌手・倉たけし(秋山竜次)の登場など、お笑いてんこ盛り。冷静に考えると、ピン芸人の単独ライブでこの料金は猛烈に高いのだが、大盛況だった。

●「加藤茶・綾菜夫妻の“年の差婚トーク”が進化」【スッキリ】

ウェディング会社のイベントに新郎新婦姿で登場した加藤茶・綾菜夫妻。加藤が「(綾菜が)どんどん先に歩いちゃうんですよ」とこぼすと、綾菜は「だから服の後ろをつかましてついて来れるようにしています」と即答。加藤が「完全な介護ですよ」と鉄板の“年の差婚トーク”を繰り出し、「母と子の親子だよね」とテリー伊藤を笑わせる。

「何かを決めるとき、必ず相撲を取っていた」という話を振られた綾菜は、「『イジメないで』っていう苦情が来たのでやめました」と苦笑い。加藤が「老人イジメになっちゃうからね」と合いの手を入れる。今は何もせずに従っているらしい。「加藤さんホント若いよね……」とつぶやいたテリーの顔はうらやましそうだった。


今年を総括するコーナーが放送されるなど、2012年のワイドショーも大詰めに。売れっ子たちは年末年始特番の収録に忙しく、大きなスキャンダルは望み薄か……。

個人的には、こういうときこそ、「IPS騒動の森口氏がタレント転身!」「さかなクンさんの尿道結石は魚の食べすぎが原因だった」のような思わず顔がほころぶ小ネタも入れてほしい。ワイドショーの“ショー”要素がもっと増えますように。

きむら・たかし
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。