「マクドナルド」店舗で、レジカウンター上に置かれていたメニュー表が廃止された。公式に発表はなかったが、10月1日頃から全国の店舗でなくなったとされている。ネット上などでは一部で「商品を選びにくくなった」などという声があがっていた。

発表会で記者からの質問に答える日本マクドナルド代表取締役会長兼社長兼CEOの原田泳幸氏

この件について、11月1日に開催された「日本マクドナルド 今後の成長戦略に関する発表会」での記者からの質問に対し、同社代表取締役会長兼社長兼CEOの原田泳幸氏が答えた。

「カウンターのメニュー表を取り払ったらどのようにお客さまの満足、"スピード・オブ・サービス"につながるのかということについて、1年以上慎重に検討した結果。(レジカウンター上にメニュー表がある場合、)前のお客さまがじっとメニュー表を見ているのを、その後ろで待っているというのはフラストレーションを感じると思います」

また原田氏によれば、レジカウンター上のメニュー表を撤廃した後は、店舗ではレジに並んでいる客にラミネート加工したB4サイズのメニュー表を渡す対応をとっているという。受け取らなかった客に対してはカウンターで渡しているとのこと。「一部店舗によっては不十分であったかもしれない」とした上で、「客単価を上げるためにメニューをはずしたということは一切ない」と言い切った。「レジカウンター上のメニュー表は世界ではどの国でもやっていないが、日本では41年間続いてきた形態。(撤廃して)100点をもらうにはある程度時間がかかるだろう」と話した。