笑福亭鶴瓶、西川美和監督が7日、大阪・なんばパークスシネマで行われた映画『夢売るふたり』の舞台あいさつに出席した。

舞台挨拶をおこなった笑福亭鶴瓶(左)と西川美和監督

9月8日から公開された本作。上映から約1カ月が経ったものの、この日の会場は超満員だった。鶴瓶は「これだけ(たくさんの人たちに)朝の会に来て頂いてありがとうございます!」とあいさつすると、「(隣のシアターで上映中の)アウトレイジちょこっと見てきたんですけどね、ヤクザばっかりです! あまりシアターの前通らないように(笑)」と、6日から公開になったばかりの北野武監督作『アウトレイジ ビヨンド』を鶴瓶流に牽制した。

同作で探偵役を演じている鶴瓶。西川監督が「(師匠が)色んな相談に乗ってらっしゃるんです。結婚詐欺の相談とか」と語ると、鶴瓶は「知り合いの警察に相談したんですが、事件が起きない限り動かないんです。だから探偵紹介して。それは1年半前ぐらい前に解決しました。捕まったわ」とエピソードを披露した。

軽快なトークで会場を盛り上げた2人

映画『ディア・ドクター』でもタッグを組んだ2人。主演を務めた鶴瓶は同作で第33回日本アカデミー賞で優秀主演男優賞を受賞した。鶴瓶にとっては「みんなが笑福亭鶴瓶が賞を貰ったという思いで見て、みんな見かたが違う。特に役者さんが違いますね」とターニングポイントとなった作品だったようで、「だからそれからあまり映画出てません」と"役者・笑福亭鶴瓶"に強い影響を与えたことを明かした。

映画『夢売るふたり』は、火事ですべてを失った夫婦が金策のために結婚詐欺をはたらき、その嘘の繰り返しがやがては夫婦間のもつれへと繋がっていく衝撃のラブストーリー。松たか子、阿部サダヲ初共演、第37回トロント国際映画祭での上映など公開前から話題になっていた。