女優の中山美穂、俳優の向井理らが6日、東京・丸の内TOEIで行われた映画『新しい靴を買わなくちゃ』の初日舞台あいさつに出席した。

映画『新しい靴を買わなくちゃ』の初日舞台あいさつに出席した中山美穂(左)と向井理 拡大画像を見る

映画『新しい靴を買わなくちゃ』は、北川悦吏子が監督・脚本を務め、プロデュースを岩井俊二、音楽を坂本龍一が担当した、パリを舞台に繰り広げられる大人のラブストーリー。ヒールが折れた靴をきっかけに出会ったパリに住むアオイ(中山)と日本から観光で来ていたフォトグラファーのセン(向井)の3日間のときめく恋と、センの妹・スズメ(桐谷美玲)と恋人で画家を目指すカンゴ(綾野剛)のほろ苦い恋模様を描く。

舞台あいさつには、キャストの中山、向井、桐谷、綾野と北川監督、岩井プロデューサーが登壇し、中山は「今日はうれしいですね。本当にやって良かったなぁと。やろうって言い出して6年が経ったんですが、やる事に意味がありました」と感慨深げで、北川監督は「隠しカメラで撮ったドキュメンタリーのよう。美穂ちゃんとのメールでスタートした映画なんですが、私が入院していたので完成までに6年かかりました。美穂ちゃんと岩井さんがずっと励まし続けてくれて……。生きてて良かったです」と感涙する場面も。その涙に中山も瞳を潤ませ「私は撮影でこの作品の魔法にかかってしまいました。みなさんも素敵な魔法にかかって欲しい」とアピールした。

また、「パリは古い建物が多いので、風景に説得力がありましたね。アパートホテルに泊まってたので、毎朝料理してました。マルシェ(市場)をブラブラ歩くのは楽しかった」とパリでの撮影を振り返った向井は、中山に「今度はハードアクションコメディーをやりたい」と再共演を熱望され、「想像できないですね……。アクションはやったことないですが、頑張ります」と苦笑い。一方、「パリは街も可愛くて、ご飯も美味しくて、ファッションもおしゃれだった。大人になったらこんな恋愛がしたいなと思う作品」とPRした桐谷は、「綾野くんとは2回共演して、2回とも恋人役だったので、今度はぶっきらぼうなお兄ちゃん役をやって欲しい」と笑顔で語ると、綾野は「僕は是非また恋人役で!」と宣言していた。