J・K・ローリングが、大ヒット作『ハリー・ポッター』シリーズの大半を書き上げた自宅を売却したことが報じられている。

『ザ・カジュアル・ベイカンシー』を社会が抱え込んでいる閉鎖的ものを見つめること、と表現したJ・K・ローリング (C)BANG Media International

ローリングは今回、英スコットランドのエディンバラ、アボッツフォードパークにある19世紀風コーニスが特徴的な邸宅を225万ポンド(約2億8,300万円)の提示価格で住宅市場に出したという。同邸宅には、8つの寝室に見晴らしの良い庭園や複数の暖炉があり、ローリングが『ハリー・ポッター』シリーズ7巻のうち少なくとも4巻を執筆した場所としても知られている。

ただ、ローリングの家族が、2年前に同邸宅からすでにエディンバラ郊外の別の家に引越しをしてしまったことから、現在はローリングが『ハリー・ポッター』を書き上げた当時の面影は残っていないようだ。不動産業者のジェームズ・ホイットソンは英デイリー・テレグラフ紙に「この物件は過去5年私が見てきた中でも、最もメインテナンスが行き届いた邸宅ですね。J・K・ローリングの物件だったということで価格が吊り上がるでしょう。どんな買い手が現れるか注目です。でも正直、全く見当もつきませんよ」と語っている。 

もともとローリングは、同物件の上半分を所有していたものの『ハリー・ポッター』シリーズの人気が高まるにつれて、階下の住人たちから下半分も買い取って、1つの家としていたらしい。ローリングは、9月27日に初の大人向け小説『ザ・カジュアル・ベイカンシー』を出版したばかりで、この作品の評価は賛否両論の状態だ。

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