半数近い高校が、キャリア教育の新学習指導要領について不十分

就職・進学情報を手掛ける「ディスコ」は25日、「高等学校におけるキャリア教育の実態」についての調査結果を発表した。

この調査は、全国の高等学校5,126校を対象に、7月23日より8月31日まで、郵送によるアンケート質問方式で実施。1,049校から回答を得た。

キャリア教育に「対応できている」は54%

まず、文部科学省が推進する、キャリア教育の「新学習指導要領」への対応を聞いたところ、「対応できている」「どちらかというと対応できている」は54%だった。

キャリア教育専門部署を設置している高校は10.9%

進路指導と同じ部署がキャリア教育を担当している高校が多い

続いて、「キャリア教育専門部署を設置しているか」との問いに「設置している」と答えた高校は10.9%にとどまった。65.6%の高校は「進路指導部署が兼務」と答えた。

キャリア教育の内容、最多回答は「大学による出前授業」

大学や卒業生、企業人の講演が上位3位までを占めた

キャリア教育の「今年度の具体的な実施内容」については、「大学による出前授業」が66.7%で最多回答。次いで「OB・OGの講演」(64.3%)、「企業で働く人の講演」(61.3%)となった。

キャリア教育の実施効果、「役に立っている」は95.2%

まったく役に立っていないと答えた高校は0.5%

「キャリア教育の実施効果」については、95.2%の高校が「とても役に立っている」「ある程度役に立っている」と答えた。

その他の調査結果、地域別の対応状況分析など詳細情報は「こちら」で閲覧できる。