歌手の前川清、女優の酒井和歌子、山田優らが28日、東京・スペースFS汐留で行われた、映画『旅の贈りもの 明日へ』の完成披露舞台あいさつに出席した。

左から、山田優、前川清、酒井和歌子 拡大画像を見る

映画『旅の贈りもの 明日へ』は、2006年に公開された『旅の贈りもの 0:00発』に続く、鉄道の旅シリーズ第2弾で、旅を通して新しい人生に一歩踏み出す人々を北陸・福井の景色や489系特急「雷鳥」とともに描く。定年を迎えた仁科孝祐(前川)は、42年前に文通で知り合った初恋の人・秋山美月(酒井)からの絵手紙を見つけ、第二の人生の幕開けに美月を探す旅を始める。同じ頃、結婚前に自身と向き合おうとする香川結花(山田)、スランプに陥ったヴァイオリニスト・久我晃(須磨和声)も福井を訪れていた――というストーリーで、映画は10月27日から全国公開予定。

舞台あいさつには、前川、酒井、山田、須磨のほか、前川と酒井の青春期を演じた葉山奨之、清水くるみと前田哲監督が出席。32年ぶりの映画出演で初主演となった前川は「映画は見たいけど、自分を見たくないです。主役は頑張ってくれた若い2人ですね」と恐縮しつつ、「団塊の世代に見てていただいて、昔の良い思い出を振り返ってくれれば」とPR。前川は「オファーが来た時、訛ったままで良いって言われてたのに、監督に『訛りすぎ!』って怒られてパニックになった」と撮影の苦労も明かしたが、担当した主題歌「春の旅人」については「誰からも文句を言われることの無い、良い歌です」と自信満々でアピールした。また、自身が結婚してすぐに撮影が行われたという山田は「お父さんに報告する時はどうだったかな? とか、自分の感情と照らし合わせることができて、自然と役に入れた。良い時期に良い役をいただきました」と笑顔を見せた。

左から、前田哲監督、葉山奨之、山田優、前川清、酒井和歌子、清水くるみ、須磨和声

イベント終了後は報道陣の取材に応じ、「シーンとしてる中で演技をする役者さんって大変。歌手でよかった」と話す前川に、山田は「前川さんも緊張するんだって思うと親近感が湧きますね」とにっこり。続けて、山田が福井で蕎麦を堪能したことを話すと、週刊誌で報じられた夫で俳優の小栗旬との"蕎麦屋ケンカ"について突っ込まれ、「一切してない。話してただけなのに、ケンカって言われて……。ネタが無かったんですかね?」と苦笑交じりに否定。前川は「良いですね。それだけ注目されてるってこと。私たちなんて無いから!」とフォローしつつ、事務所騒動が報じられている歌手の小林幸子や美川憲一についても触れ「世間からは色々言われてるけど、さっちゃんは一生懸命頑張ってるんですよ。僕はもう出てないけど、紅白で2人の衣装対決を見たいです」と心情を明かしていた。