9月15日公開の映画『鍵泥棒のメソッド』のPR会見が24日、大阪市内で行われ、出演者の堺雅人、広末涼子、内田けんじ監督が作品の見どころなどを語った。

映画『鍵泥棒のメソッド』のPR会見に出席した(写真左から)広末涼子、堺雅人  拡大画像を見る

同作品は『アフタースクール』(2008年)などで知られる内田監督の4年ぶりとなる新作。堺扮する売れない役者と、香川照之が演じる記憶喪失の殺し屋の人生が、ひょんなことで入れ替わってしまったことから起こる騒動をコミカルに描く。

内田けんじ監督(写真右)は「キャスティングが決まった段階でもうワクワクしていた」と役者陣を絶賛

堺の役どころは「演技の基礎ができていない大根役者」という設定。劇中では、そんな役柄の"大根ぶり"を堺が渾身の? 演技で表すシーンも。これを広末が「すごい!と香川さんと一緒に驚いてたんです。あんな見てて恥ずかしい演技、どんな演技プランでできたんだろう?って」と褒めれば、内田監督も「ヘタというより浅はか、という感じがよく出ていた」とリアルな熱演を絶賛。しかし、当の堺は「あれは本気の演技です!ヘタに見せようなんて1ミリも思ってなかった」らしく、「本気でやってヘタに見えるなんて、役者としては致命的ですよね(笑)」と苦笑いを浮かべていた。

一方の広末は、騒動に巻き込まれる雑誌編集長役。生真面目で堅物な役柄ゆえに「監督からは『とにかく笑わないように。感情を出さないように』と指示を受けた」という。「そんな中で感情を表現するさじ加減がつかめなくて不安だった」という広末だが、「出来上がった映像を見てみると、ほとんど笑わない中にもちゃんと感情が表れてるんですよね」と大満足のよう。「昔から一緒に仕事をしているスタッフにも『今までの涼ちゃんの作品の中で一番好きかも』と言われて、愛すべきキャラクターなんだとうれしくなりました。私、笑わない方がいいのかな?(笑)」と満面の笑みを見せていた。