熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!

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●「世紀の天体ショー、金環日食。各局が総力中継!」【スッキリ】【バード】

この日のワイドショーは、金環日食がジャック状態。各番組のオープニングは、判で押したように「出演者全員、スタジオ屋上に大集合!」だった。かつてこんなに天体ニュースが扱われたことがあっただろうか。

【スッキリ】でおもしろかったのは、日本テレビ前にアカカンガルー、アフリカオオコノハズク、ニワトリ、ケープペンギン、子ライオンを連れてきてその様子を観察したこと。結果はニワトリとライオンが少し鳴いただけで、明らかな空振りだった。しかし、これを笑いにつなげるのが同番組。「これは微妙だな」と薄ら笑いする加藤浩次に、「たぶん世紀末を感じたんですよ」とテリー伊藤がフザけた返しを入れる。何とか反論したい西村リポーターが「カンガルーはぐったりしていました!」とかぶせると、「ここへの移動で疲れているだけ」と加藤浩次が一蹴。さらに、「だいたいここにいるのが違和感だから、何をしても不思議ではない」と勝谷誠彦がトドメを刺した。

また、結婚式を挙げたカップルに、「いましたか。そんなわざとらしいことをする人が!」とテリー伊藤がバカにしたり、バツイチの友利新が「太陽の指輪を見て、結婚を考えてしまいました」と乙女キャラになったり、テンションが上がりっ放しだった。

【バード】は、恋人に指輪を贈ったカップルが生出演。しかしプロポーズはまだだったようで、いきなり羽鳥慎一が仕切りはじめた。「では、彼女へのあいさつで、締めくくってください」と振りを入れて、無事にプロポーズは成功。羽鳥は「(離婚直後だけに)幸せってこういうものなんですね」としみじみと、でも“してやったり”の顔で語った。ただ、男性に「プロポーズは、ぜひ番組内でお願いします」と依頼する番組ディレクターの姿が目に浮かんでしまう。過剰演出が感動をそぐという、わかりやすいパターンだった。

大林素子

●「大林素子と交際報道の男性がついに顔出し!」【ミヤネ】

【ミヤネ】のスピードとしつこさは恐ろしい。先週末のホテルスタッフ取材に続き、今回はとうとう渦中の本人を直撃! 交際報道された男性は、誠実かつさわやかに、「大林さんのおっしゃる通りおつき合いはしていません」「好きなタイプは控えめな人」「身長は関係ありません」「非常に気配りもされるし、素晴らしい人」「タレントさんですし、僕なんか相手にされるとは思っていませんでした」と語った。

この男性も、ホテルスタッフも、何て親切な人たちだろうか。“宣伝広告費”と割り切っているのかもしれないが、淡路島のイメージアップはまちがいない。

●「二股騒動で園山真希絵に出演依頼殺到」【ミヤネ】

園山にテレビ出演オファーが殺到。“園山が十股!”と報道されたように、何と10本もの番組に出演するという。これを見た宮根は、「『金スマ』はまだわかりますが、『ネプリーグ』『めちゃイケ』って、わけわかりませんやん」と不満顔。これって、ジェラシーなのか。

一方、芸能リポーターの井上公造は、「彼女の店に行きましたが、スタッフはみんな女性でキレイな方ばかり。(園山は)情熱的でまっすぐな人だった。料理は僕が食べた和食の中では一番おいしかった」と全面擁護。ただ、渦中の芸能人を擁護したり、「今までで一番」というフレーズで強調するのは、この人の常とう手段だ。

園山のあまりに個性的な料理や発言はネット上で大注目されている

●「まもなく開業、雨天の東京スカイツリー生中継」【スッキリ】【とくダネ】【バード】

あいにくの雨天オープンとなったスカイツリー

前日の金環日食に続いて、この日はスカイツリー一色。一見、どれも同じ内容のような気もするが、各番組は独自の色を出そうと必死だった。

【スッキリ】は、やはりお笑い系の切り口。“お祭りならならこの人!”の阿部祐二リポーターに「傘なんていりません。ハッピーな日なんです!」と断言させ、スカイツリー周辺を自転車散策させる。続いて“カラ元気なら負けない”大竹真リポーターにスカイツリー真下の川でカヌーをさせ、うまく漕げない姿を映して、笑いを誘っていた。

【とくダネ】は、想定外のシュールなボケを披露。現地取材の笠井アナが閑散とする正面ゲートを指差して、「雨で寒い。これからオープンなのにこんな(寂しい)感じです」と首をひねる。それを見た小倉智昭は、「どう見ても1日20万人来るとは思えない」と同調したが、“その時間帯はまだ一般未開放”というだけの初歩的ミスだったのだ。それに気づかない笠井アナは、たまたま現れたソラカラちゃんの着ぐるみが手を振ってくれたことに、「今日一番華やかな映像です」と苦しまぎれのコメント。これには、「高いところが嫌いだから興味ない」というスタンスを貫いていた小倉も吹き出していた。

【バード】は、オープンへの道のりや携わった人への取材など、骨太な内容を放送していたが、あるハプニングで空気が一変。久保田アナのリポート中に突然、羽鳥慎一が「とくダネの笠井アナが映っています」と話し始めたのだ。それを受けた久保田アナは、「(両局の)カメラのコードが絡まり合っています」と爆笑コメント。「歴史的な1日なんですね。今、実感しました」と舘野晴彦のコメントもオシャレだ。結局、笠井アナはテレ朝のカメラに手を振るなど、30秒くらい映り続けていた。

3番組をたとえるならトリオ漫才。計算ボケ役の【スッキリ】、天然ボケ役の【とくダネ】、ツッコミ役の【バード】といったところか。

●「大林素子、番宣出演のはずが、恋愛騒動を直撃される」【知り】

バレーボール中継の解説者として番宣出演した大林が、ヨガ天の実演に挑戦。恋に聞くヨガのポーズをやらされた上に、熱愛についてのコメントをガッチリ求められた。

「戸惑いましたね。すぐ彼に電話したら、『大変なことになった。島の有名人になってしまった』と言っていました」と大林。アスリートらしいまっすぐな性格なのか、この段階でもまだぶっちゃけてくれる。さらに、「淳さんを見習って頑張る」とボケる大林に、「オレを見習っちゃダメ」と苦笑いの淳。伊藤アナが、「われわれの結論としては、(すぐに追いかけると話が壊れてしまうので)しばらくは追わずに大林さんを泳がせます」とまとめた。バレーボール五輪予選の終わる6月中旬まで、本当にそっとしてあげるとは思えない。

●「矢口真里、中村昌也の“デコボ婚”披露宴」【スッキリ】

グランドプリンスホテル新高輪で豪華披露宴を開催した矢口真里

自ら“デコボ婚”と称した身長48cm差のカップルが、結婚1周年にあたる22日、挙式披露宴を行った。夫婦はこの日オープンの東京スカイツリーをイメージしたウェディングケーキを制作。1000分の1スケールで高さ63.4cmというこだわりぶりだった。

披露宴は、お約束のモー娘。メンバーによる『ハッピーサマーウェディング』などで盛り上がり、ブーケを受け取ったのは保田圭だったという。ネタ的には順当すぎる……と思ったら、クリス松村と争って取ったらしい。2人ともキャラに忠実で、見事な仕事ぶりだ。

●「芸能人装うメール相談増。有料サイトへ誘導」【スッキリ】

無料のSNSなどで、好きなタレントからメッセージが届き、「事務所に内緒でやっているから」と別の有料サイトに誘導され、多額請求される人が増えている。上地雄輔も名前を使われたことがあるらしく、「あやしいな」と思っても途中でやめられず、1年間のやり取りで260万円支払ってしまった被害者もいるという。

「タレントから『特別に呼びかけられている』という感覚が危ない」と宮崎哲弥。「そんな芸能人、絶対いませんから!」と加藤浩次。SNSの芸能人ページやブログなどにコメントを書いた人を狙ってメールを送り、「事務所に内緒でやっているから無料サイトではできない」と誘われるらしい。ファン心理につけ込む上に、捕まりにくいというのがやっかいだ。テリー伊藤ならもっと断罪してくれると思ったが、意外にクールだった。

●「逮捕から3年。後見人の酒井法子が悲痛胸中を語る」【とくダネ】

やはり芸能界復帰は既定路線か

義母の友人で10代からかわいがられ、逮捕騒動時も助けたという建設会社会長が亡くなり、通夜に出席した酒井。「いつも『前を向いて生きろよ』と励ましてくれていたので、息子とそのように生きます」と悲痛な表情で語った。

公の場に酒井が現れるのは1年5カ月ぶりだけに、取材陣の質問が殺到。芸能界復帰の意思を尋ねられた酒井は、「私自身の口から何も言えませんが、一生懸命やれることを精一杯やっていきたいと思います」と控えめに復帰に意思を明かした。これを見た小倉智昭は、「亡くなった会長さんがこういう場を作ってくれた気もしますね」。

復帰の時期は、執行猶予明けの今年11月とみられていることについて、「だから『芸能界は甘い』と叩かれるんですよね」と核心に迫らない小倉。「いずれ過去のことを言わなければいけない状況が出てくる」と言い切った中野アナの方がカッコよかった。

ただ、やはり「介護福祉の勉強はイメージ回復策だったのね」と思ってしまう。

●「みのもんた、最愛の妻が死去。“一心同体”41年夫婦の絆」【とくダネ】

この日の『朝ズバッ』終了直後に会見を開いたみの。沈痛な表情で「タレントであるからには、個人的な情報も出さなければいけないと思い、会見を開かせていただきました。66歳でした。今の平均寿命からみると早いので残念です」と話しはじめた。

さらに、昨年7月から闘病生活が続いていたこと。今年3月に病状が好転し、希望のニューヨーク旅行に連れていったこと。旅行6日目に具合が悪くなって帰国し、病院へ直行したことなどを告白。「どんなに愛おしい人だったかわかりました……」「最後の言葉は『ゆっくり休んでくれ』でした」と涙ぐむ姿が哀しみの深さを物語っていた。

これを見た小倉智昭は、「『朝ズバッ』でいつもより厳しいことを言っていたのは、自分を鼓舞したかったのではないか。われわれの仕事はそうでなければいけないから」と神妙な顔で話した。こんなときも休みを取れないなんて、どれほど厳しい職業なのか。

●「AKB48選抜総選挙速報。メンバー&ファンの思いは?」【とくダネ】

史上最多の237人が参加した4回目の総選挙。暫定1位には大本命の大島優子、2位に柏木由紀、3位に渡辺麻友が続いた。6月6日の開票まであと2週間。投票券が入手できる『真夏のSounds good!』は初回出荷200万枚超というからスゴイ。

「CDを500枚買いました」と投票券の束を見せるファンを見た小倉智昭は、「アメリカはこの手のものはランキングに入れない。僕は音楽通としてこの曲は入れない方がいいと思う」と持論を展開。自らを“音楽通”と語るその潔さは、むしろすがすがしい?!

●「くりぃむ有田哲平とローラの熱愛報道」【スッキリ】

写真週刊誌が、今週月曜の早朝に有田の自宅マンションから出る2人をキャッチ。ローラはこの日だけでなく、日曜の夜に有田の自宅を訪れているという。ローラの所属事務所は、「2人きりではなかった。ゲームをしていたら、熱中して朝になったようです」とコメントしたが、かつて有田は『しゃべくり007』で「ローラは彼女にしたいNo.1!」「見ているだけで幸せな気分になれる」と絶賛していただけに、どこか納得してしまう。

ローラはブログで「有田さんとはね、恋人じゃなくて、お友達なんだよ~!!」と強調

ここで真相を探るべく、井上公造が登場。しかし、「有田さんはモテますよ。イメージのようないい加減なキャラではないし、深田恭子さんとも噂があった」「ただ、(同じマンションに)ザキヤマさん(山崎弘也)がいる」とどうでもいい話ばかり。そこに加藤浩次が、「あまり情報をつかめていないということでよろしいですね?」と意地悪なツッコミを入れると、「かなり親しい友人だと思う。こういうのが出ちゃうと会いづらくなる」と勝手な推測を展開した。井上のこの開き直りはお約束。番組もそれを承知でムチャ振りしているのだ。

●「東京五輪への期待と課題」【とくダネ】

国際オリンピック委員会(IOC)が2020年夏季五輪の第1次選考を行い、東京、マドリード、イスタンブールの3都市が最終選考に進んだ。IOCが評価する東京の強みは、洗練されたプランと経済面。一方、ネックは地震や放射能などの環境面、原発停止によるエネルギー不安、さらに2016年五輪選考の敗因といわれる開催支持率の低さ。前回に続き、今回も断トツの最下位評価だった。

「スポーツ新聞の扱いが小さいのが、開催支持率の低さを象徴している」と不満顔の小倉智昭。さらに、「新幹線なども(1964年の)東京五輪のために整備された。日本が世界に『震災から10年でこれだけ復興、成長したんだ』と発信できるチャンスは五輪くらいしかない!」と熱弁をふるった。支持率大幅アップを狙うなら、ロンドン五輪の今夏が勝負か。

最大のライバルは、“イスラム圏初の五輪”を掲げるイスタンブール。“南米初の五輪”を掲げたリオデジャネイロに負けた前回の苦い経験がよみがえる。

●「脱走ペンギンがついに捕獲! 江戸川付近で発見」【スッキリ】

葛西臨海水族園から逃げたフンボルトペンギンが82日ぶりに捕獲された。ケガなどはなく、体重も変わっていないことを聞いた加藤浩次は、「居心地よかったんだろうね」とニヤリ。また、海や川ではなく、岸辺にいたため、「(さんざん船で探していたのに)結局、手で捕まえたんだよね」と吹き出していた。ここでテリー伊藤が、「水族館に戻ったらヒーローだよね。ほかのペンギンから『シャバの空気はどうでした?』とか聞かれて」と“お笑いスイッチ”を入れると、はるな愛が「映画化するかも!」とすぐに乗っかり、加藤浩次が「それはない。ノリすぎ!」とピシャリ。最後はペンギンの命名をせがまれたテリー伊藤が、「こいつは悪いことしたから、お尻ペンペンしなければいけないので、“ペンペン”で(笑)」ときっちりオチをつけた。


日食にしろ、スカイツリーにしろ、空の映像ばかりだった今週のワイドショー。これだけタイムリーかつレアなイベントだけに、「趣向を凝らす」というよりは、「ありのままの姿を映す」オーソドックスな演出が多かった。 こんな有無を言わさぬ大ネタがあるときは、芸能ニュースを出さないのが鉄則。それだけに、週末に飛び込んだ有田&ローラの熱愛報道が、「スクープ合戦再開!」の合図となりそうだ。

きむら・たかし

コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを提供するほか、業界通として『芸能★BANG!』(日テレ系)などに出演。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など
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