お笑いコンビ・インパルスの板倉俊之が、4月30日、都内で書き下ろし小説『蟻地獄』の発売記念イベントを行った。
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『蟻地獄』は、2009年に発売された処女作『トリガー』に続く、板倉による書き下ろし小説第2弾。裏カジノでのイカサマがばれて窮地に陥った男が、人質にとられた幼なじみを救うために危険な賭けにでる姿を描いている。
本作執筆のためにかなりの時間を費やしたと話す板倉は、「足掛け2年半、その間に単独ライブの準備期間などもあったので、厳密には2年ぐらいかな。とにかく、テレビなどの仕事が終わったら一刻も早く家に帰り、執筆を続けました」と完成した作品を手に感無量の様子。以前から「かなりのゲーマーだった」と公言しており、「ゲームに費やしてきた情熱や時間を小説に充てた感じです。例えば、RPGでレベルを99まで上げるじゃないですか。そこまでやると、もう敵なんていないんですよね。戦争ゲームで500時間費やしたこともあったし…。ゲームばっかりやっていたからこそ、そういう絶望感も知っちゃってまして(笑)。だったら小説を書いたほうがいいなと思ったんです」とやや自嘲気味に説明した。
400ページを越える長編を書き終えた直後だが、情熱は冷めないようだ。「コント作りだと『あのカツラを用意すると○十万円しちゃうので…』とか、いろいろ制約があるんですよ。でも、小説は何でも出来るじゃないですか。しかも、完成するまで誰からも口出しされずに集中できるので、僕に向いているんです。書きたいストーリーはまだまだたくさんありますよ~。"芸人本"っていう範囲でくくられないようなレベルの作品を書きたいですね」と執筆活動を続けることを宣言した。