水谷豊と安田成美

俳優の水谷豊と女優の安田成美が、12日、東京・丸の内TOEIで行われた、映画『HOME 愛しの座敷わらし』の完成披露試写会に出席した。

映画『HOME 愛しの座敷わらし』は、荻原浩の同名小説が原作のホームドラマで、東北・岩手の田舎町を舞台に、家族の絆の再生を描く。食品メーカーに勤める父・晃一(水谷)の左遷で、東京から岩手へ引っ越してきた高橋一家は、新しい生活でギクシャクしてしまう。一家が住む築200年の古民家には"座敷わらし"がいるようで、一風変わった同居人との共同生活から家族は本当に大切なものに気づいていく――というストーリーで、映画は28日から全国公開予定。

舞台あいさつには、キャストの水谷、安田、濱田龍臣、橋本愛、草笛光子と和泉聖治監督、原作者の荻原浩が出席し、水谷は「普段見ることのできない、"座敷わらし"と"幸せ"が見られます。東北発の映画なので、全国の人に見てほしい」とPR。

撮影中は、「何をやってたのか覚えてないくらい、ただ一カ月笑ってただけの家族だった。今日も、舞台裏でみんなで笑ってました」と振り返ると、妻役を演じた安田も「自由にやらせてもらって、本当に楽しかった。水谷さんに常に笑わされてた」とニッコリ。安田の夫であるとんねるずの木梨憲武と親交がある水谷は、「(妻役が)安田さんだったら良いなと思ってたんです。実は、憲武が『なる、この仕事やるよね?』って薦めてくれたらしい。長く付き合ってるけど、初めて憲武に感謝しました」と明かして観客を笑わせていた。

水谷豊

安田成美

橋本愛

濱田龍臣

草笛光子

水谷が主演のテレビ・映画シリーズ『相棒』のメイン監督も務めている和泉監督は、「良い家族だと思いましたね。見つめていようという感覚でした」と"水谷"一家の仲の良さに感嘆した様子で、原作者の荻原も「今日も控室で、家族団らんを邪魔しちゃ悪いなという雰囲気でした。それが映画に出てて感心してる」とコメント。舞台あいさつ中も、水谷が息子役の濱田の肩に手をかけたり、安田と娘役の橋本がクスクスと談笑するなど本当の家族のようで、「お二人が、お父さんとお母さんで楽しかった」(濱田)、「お会いできるだけでうれしかったし、本当にやさしかった」(橋本)と言われた水谷と安田は照れ笑いしていた。

和泉監督(左端)と萩原氏(右端)も共にフォトセッションに臨んだ

『HOME 愛しの座敷わらし』は4月28日(土)全国東映系で公開。

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