大正12年、関東大震災で壊滅状態に陥った東京を復興させた立役者・後藤新平にスポットを当てる特別番組『復興せよ!後藤新平と大震災2400日の戦い』が1月22日(日)15:00から読売テレビで放送される。

番組ナビゲーターを務める吹石一恵 拡大画像を見る

後藤は震災の翌日に内務大臣に就任。マグニチュード7.9の大地震に襲われ、廃墟となった東京をわずか6年半で復興に導き、近代都市として再生させた。番組では、強いリーダーシップと行動力で多くの困難を乗り越え、短期間で“帝都復興”を成し遂げた後藤の人物像と、彼を支えた人々の活躍をベテラン俳優・津嘉山正種らが出演するドラマで描くほか、女優の吹石一恵がナビゲーターを務め、当時の被害状況や後藤の復興プラン、再生までのプロセスをわかりやすく解説していく。

吹石は「後藤新平さんは大きな志を持ち、人間としてすごく素敵な方。このナビゲーターのお仕事を引き受けさせていただく前は後藤さんたちのご活躍を知らなかったのですが、私のように知らなかった人たちにしっかりと伝えたいと思います」と案内役の意気込みを。吹石のナビゲーションは、六本木ヒルズにある東京の街をリアルに再現した1/1000巨大ジオラマを使って撮影。普段は非公開だが、特別に撮影許可を得たという。吹石は「ジオラマによって東京の街を俯瞰で見ることができ、とてもわかりやすく理解できました。東京は都会でありながら緑が多く、公園も多くて区画整理もきちんとされている。その原型を作ったのが後藤さんたちなんですよね。関西から上京して11年目ですが、後藤さんたちの努力によって今の東京があるんだと目が覚めるような思いを抱きました」と感慨深げだった。

また、制作を担当した読売テレビ・木谷俊樹チーフプロデューサーは「後藤新平をはじめ、さまざまな人が復興にかけたがんばりを知り、私が体験した阪神大震災から関西が復興していったことを思い出して胸がぐっとくることがありました。この番組を通じて“日本人の強さ”をお伝えできれば。また、まさに今、東日本大震災で大変な思いをされている東北のみなさんへのエールになればと思います」と番組に込めた思いを語った。