初日を迎えた映画『指輪をはめたい』の舞台あいさつが19日、東京・新宿のバルト9で行われ、山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみ、岩田ユキ監督が出席した。

左から二階堂ふみ、真木よう子、山田孝之、池脇千鶴、岩田ユキ監督 拡大画像を見る

芥川賞作家・伊藤たかみの同名小説を、岩田ユキ監督が独特な世界観で映画化。スケートリンクで転び、記憶喪失となった独身男子の片山輝彦(山田孝之)。目が覚めて鞄を開けると、そこに婚約指輪が。恋人の記憶だけスッポリと抜け落ちた輝彦の前に、自分が彼女だと名乗る智恵(小西真奈美)、めぐみ(真木よう子)、和歌子(池脇千鶴)の3人の女性が現れる。

主演の山田は「男が結婚するにあたって何を考えているのか? と読んでいて面白かったので、男性なら共感できる方が多いと思います」とアピール。さらに劇中で3人の女性と親密になることについて「一緒にいる時間が曜日で別れていたので、囲まれているという感じではありませんでした。まあ楽しくやらせてもらいましたよ」と不適な笑みを浮かべた。

輝彦が勤める会社の先輩でクールな才女、智恵役の小西は「パッと見は才女ですが、結構猪突猛進で人間臭い可愛らしさもあります。そういう部分を出せるようにと思いながら演じました」。風俗店に務めるセクシーなめぐみ役の真木は「この役を逃したらこういう役をいただけないと思ったのが、この作品に出たい一番の理由でした」と話し、役柄と自分の共通点について「めぐみちゃんは、ああ見えて控え目な女の子。この2人(小西と池脇が演じたキャラクター)よりはストーカーっぽくないところかな」と応えて会場を笑わせていた。