東京海上日動火災保険は26日、タブレット型端末などを活用した契約手続き「らくらく手続き」を2012年4月から導入すると発表した。タブレット型端末で契約手続きが完了する仕組みは、損害保険業界初となるという。

「らくらく手続き」は、「GALAXY Tab」「iPad」などのタブレット型端末やパソコンの画面上で、自動車保険加入時の保険料試算・商品説明・申込みなどを行うペーパーレスの契約手続き。完全ペーパーレス化にすることで、申込書類の紛失・盗難による個人情報漏えいのリスクを低減するとともに、端末内に顧客情報を保存しないため、端末を紛失・盗難した場合でも顧客情報の漏えいは起きないとしている。

「らくらく手続き」の表示画面については、「電子申込書」「電子パンフレット」を顧客が読みやすい文字の大きさ・文字数などとする。また、「電子申込書」上の補償内容・特約名称から、「電子パンフレット」にリンクして商品説明やイラストなどを即座に表示することで、契約手続き時間の短縮化を実現するという。

:「らくらく手続き」契約手続きイメージ画面。顧客が読みやすい文字の大きさ・文字数などを採用している

同社はあわせて、保険料のクレジットカード払いの利便性向上を目的として、「電子クレカ手続き」を導入。さらに、従来は代理店事務所のパソコンからのアクセスに限定していた代理店システム「TNet」について、タブレット型端末やスマートフォンなどからのアクセスも可能とする「マルチデバイス対応」を実施し、代理店業務の効率化を図る。