都内の某アフレコスタジオ。ここに集めらた声優たちに与えられた使命とは、「アドリブを研究し、アドリブで演じること」。キャラクターになりきり、アドリブで演技し、ストーリーを紡ぎ出す……。

『アドリブアニメ研究所』が10/15よりBSフジにて放送開始予定

2011年10月15日よりBSフジにて放送される『アドリブアニメ研究所』は、主席研究員の加藤英美里(主席研究員No.001役)と福原香織(主席研究員No.002役)に、ゲスト研究員1人を加えた3名のアドリブでの掛け合いによって構成される番組。出演者でさえ何が起こるかわからない緊張感の中で展開される本番組では、声優が持つ役者としての能力・ポテンシャルが遺憾なく発揮される! さらに、収録されたアドリブを元にアニメが制作されるという点も注目だ。

雷夏 (加藤英美里)

風華 (福原香織)

ゲスト研究員

SNSも積極的に活用され、視聴者も「研究員」として番組に参加できるという注目の新番組『アドリブアニメ研究所』。そこで今回は、記念すべき第1回目の収録を終えた主席研究員であるレギュラーの加藤英美里と福原香織、そしてゲスト研究員の櫻井孝宏が語った本作の魅力について紹介しよう。

『アドリブアニメ研究所』、第1回目の収録を終えたキャスト陣のメッセージ

――第1回目の収録を終えた感想をお願いします

福原香織「台本をいただいただけだと、どのような番組なのかがわからないところもあり、収録の前に打ち合わせをさせていただいたのですが、本当にやってみないとわからない番組ということで、自分の中でも本当に新しい挑戦になりました。実はちょっと緊張もしていたのですが、プライベートでも仲の良い加藤英美里ちゃんと、大先輩の櫻井さんに助けていただきながら、慣れていない部分もあるのでオンエアがちょっとドキドキなのですが(笑)、私自身はとても楽しくやらせていただきました。今後もこの番組で、自分自身も成長していきたいですし、ゲストの方と普段はできないような掛け合いなどができればいいなと思っています」

加藤英美里「この企画のお話をいただいたときは、アドリブをやるというだけで、どんな番組になるのかまったく把握できていない状態でした(笑)。今までのお仕事でのアドリブは、台本があった上でのプラスアルファだったのですが、今回はストーリー展開も自分たちで繰り広げていくという、本当にまったく新しい試みだったので、すごくドキドキしました。アドリブなので、本当にやってみないとわからないですし、自分たちの対応力が試されるというところもあって、第1回目の収録を終えただけで何か一皮むけたような気になってしまう、それぐらい自分の中でもとてもハードルの高い番組なのですが、ゲストの櫻井さんにもいろいろと助けていただきつつ、すごく楽しんで収録をさせていただきました。自分たちのアドリブにアニメーションがつくということなので、個人的にもオンエアをすごく楽しみにしております」

櫻井孝宏「栄えある第1回目のゲストにお招きいただきありがとうございました。アドリブは好き勝手なことを言うのとはちょっと違うわけですが、この番組はそのアドリブだけで紡いでいって、最終的にアニメという形で皆さんにお見せするということで、当然、ゲストによってもまったく違うものになりますし、同じものは二度とできない。そのあたりが、この番組のすごくスリリングで面白いところだと思いますし、今後いらっしゃるゲスト研究員たちがどんな風にこの2人を面白おかしくイジってくれるか、そして面白おかしくイジられるのか、そういうところも面白いのではないかと思っています。いろいろな角度から楽しめる番組になっていますので、多くの方に観ていただいて、励ましのお便りなどをいただけたら、2人も喜ぶと思います。ぜひとも応援よろしくお願いいたします」

――実際に先輩である櫻井さんとアドリブでの真剣勝負をしてみていかがでしたか?

福原「普段アドリブをこんなにたくさんすることはなかなかなく、台本のとおりにお芝居をすることが多いので、本当に新鮮でドキドキしました。櫻井さんという大先輩とやらせていただくということで、もし何か変化球がきたらうまく返せるのか? 失礼のないように上手くできるのか? 何かやらかしちゃったらどうしよう……とドキドキしていたのですが、上手くリードしてくださったので、私も何か安心して乗っていけるところもあり、本当に助けていただきました。第1回目のゲストが櫻井さんで良かったなって思いました」

加藤「私自身、アドリブを入れるキャラというのをこれまであまり演じてこなかったので、すごくドキドキしていたのですが、仲の良い福原香織ちゃんと先輩の櫻井孝宏さんとの3人ということで、緊張もしましたけど、研究員2人は本当に自由にやらせていただきましたし、櫻井さんにも、今回先生という設定もあったので、いろいろと引っ張っていただきましたし、こちらが放り投げたアドリブを拾って、ツッコミを入れていただいたりして、すごく助けていただきました。キャッチボールといっても、アドリブとなるとすごく難しいのですが、間違った方向に放り投げても、それをちゃんと拾っていただけて、本当にすごいなって実感しました。今回は本当に助けられてばかりだったのですが、次回からは自分たちでもうまくキャッチボールができるようになれればいいなと思っております」

――先輩の立場から見て今回の収録はいかがでしたか?

櫻井「とても褒められて気分がいいです(笑)。3人というのも面白いところで、2人だったら相手の出方を伺えばいいのですが、1人増えただけでもすごくその幅が広がっているのではないかと思います。もちろんキャラクターがあって、そのキャラクターに則った上でのアドリブになっているのですが、時おりポロっと見えてしまう素の部分に、その人らしさが出ていて面白いと思いました。実際にアドリブを収録する際、お互いに向き合うというシチュエーションだったのですが、ほかの人の表情が見られる収録というのはあまりないのですごく刺激的でした。そして、この2人が本当に楽しそうに演じているのをみて、やっぱり女の子は強いなって思いました。すごく本番に強いと言いますか、度胸があるなって。アドリブは自由なものなので、2人の味、個性のようなものがすごく出ていたと思います。そのあたりが皆さんにも伝わればいいですね」

――今回、主題歌を加藤さんと福原さんで担当なさるということですが

福原「歌うということ聞いたのが最近の話なので、レコーディングはまだなのですが、いつか2人で何かやりたいねってずっと言っていたので、今回こうやって番組ができて、歌まで歌わせていただけるというのは、私たちにとってはすごい嬉しい機会です」

加藤「どんなものになるのか、私もすごく楽しみです」

――櫻井さんから2人への今後に向けてのアドバイスはありますか?

櫻井「アドリブで全部を表現するというのは、すごくハードルが高いと思いますが、逆に言えば、上手く行かなくてもいいと思うんですよ。アドリブでどういうものが出てくるのかというのが大事。2人がどういう風にゲストさんに料理されるのか、どういう風にゲストさんを導いていくのか、そういったことが回を重ねていくうちにドンドンと板についてきて、面白くなってくるのではないかと思います。2人には白衣が似合ってきたねって言われるような、研究員らしいカッコよさみたいなものを身に着けてほしいなって思います」

――それでは最後に番組を楽しみにしている視聴者の方へのメッセージをお願いします

福原「声優は普段なかなか顔を出さなかったりするのですが、今回は顔出しで、なおかつレギュラー番組ということで、内容ももちろんですが、いろいろな意味で新鮮な番組になると思います。ハイビジョン映像なので、きっと私たちの動きも、キレイで滑らかに映ると思います(笑)。これから頑張っていきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」

加藤「今回はアドリブがメインの番組ということで、どんな表情でみんながアドリブをしているのかを覗きつつ、楽しんでいただけたらいいなと思っております。意外と皆さん、セリフを言うときに動きなどが自然とついていたりしますので、こういう風にセリフって出て来るんだとか思っていただけると楽しいのではないかと思います。みんなが慌てふためくシーンなどもたくさん出てくると思いますが、温かく見守って、応援してください。よろしくお願いします」

櫻井「人生はアドリブみたいなものなので、ぜひともこの番組を観て、皆さんの日々の生活に役立てていただけたらと思います。お楽しみに」

――ありがとうございました

(写真左より)福原香織、加藤英美里、櫻井孝宏

『アドリブアニメ研究所』は2011年10月15日(土)より放送開始。BSフジにて毎週土曜日24時30分~24時55分の放送予定となっている。

※画像は開発中の物で変更になる可能性がございます