カレー総合研究所は5日、カレーに合う飲み物についての調査結果を発表した。まずはインターネット上での意識調査を行い、その後、カレーを食べながらの実食調査を行った。実食調査の調査時期は6月7日~8日、対象は家庭でカレーを月に1回以上食べる習慣があり、かつ外食・家庭内の両方を通じてカレーを食べるのは週2日以下となる20代~40代の男女84名。

その結果、意識調査では1位「水」(74.7%)、2位「ウーロン茶」(64.0%)、3位「麦茶」(54.7%)となった。その他、「ラッシー」は21.7%で6位、「チャイ」は11.7%で9位となっている。同研究所は、「ラッシーやチャイに含まれる乳製品は、舌に貼り付いたカレーの味を打ち消すのに効果的であることなどから、本場インドではカレーの定番ドリンクとして定着している。しかし日本では、日本のカレーを食べながらのドリンクとしては、馴染みが薄いようだ」としている。

次に、1位、2位となった「水」「ウーロン茶」で実食調査を行ったところ、カレーと相性がよかったのは「ウーロン茶」としたのが60%、「水」が40%となった。「(ウーロン茶は)口の中に残る辛さをリセットし、次の一口を食べたくさせる効果が感じられた」(30代男性)や、「ウーロン茶を飲むと味覚がリセットされるような感じがする」(30代女性)という意見が寄せられ、ウーロン茶による辛さや脂っぽさのリセット効果の高さがうかがえる結果になった。

同研究所の所長・井上岳久氏は、「日本のカレーに合う飲み物の条件として、『口の中をさっぱりさせる働きがあること』と『日本人に慣れ親しまれていること』の2つが挙げられる」としている。中華料理と相性のよいウーロン茶は口の中をリフレッシュさせる働きがあり、またウーロン茶は普段からよく飲まれているので「カレーにはウーロン茶が新定番になる」と分析している。