SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券は1日、4社による投資信託の販売協力プロジェクト「資産倍増プロジェクト」の一環である4社専用投資信託について、シリーズ第3号ファンドとなる「新興市場日本株 レアル型」を8日から募集開始すると発表した。

資産倍増プロジェクトとは、投資信託を取扱うインターネット証券大手4社が、投資信託の販売ならびに投資信託による資産運用の普及啓蒙活動など、さまざまな活動を共同で行うプロジェクト。

同プロジェクトの一環としての「4社専用投資信託」の第3号ファンドとなる「新興市場日本株 レアル型」は、わが国の新興市場の株式に実質的に投資する投資信託。同ファンドでは、円建ての外国投資信託への投資を通じて、主としてジャスダック、東証マザーズなどに上場する株式に投資を行う。

その円建て資産部分については、原則としてブラジルレアルで為替ヘッジを行う。現在の金利状況は、日本円の短期金利が年率0.1%に対し、ブラジルレアルの短期金利は年率12.25%であり、「ブラジルレアルへ為替ヘッジを行うことでブラジルレアルの金利収益や為替益の獲得が期待できる(※)(平成23年6月9日時点)」。

※ 日本円の短期金利がブラジルレアルの短期金利を上回った場合、為替ヘッジコストが発生する。また、ブラジルレアルが対円で下落した場合は為替差損が発生する

同ファンドは、毎月決算を行い、決算時には原則として利子配当等収益および売買益等の範囲内で分配を行うことを目指すとしている。

4社では、資産倍増プロジェクト専用投資信託について、今後もラインナップ拡充を図っていく。次回は2011年11月設定をめどに準備を進める予定。また、資産倍増プロジェクトでは、今後イベントや専用ウェブサイトを通じて、投資信託に関する個人投資家向けの情報発信・啓蒙活動に取組んでいくとしている。