日本航空は7月1日、成田・羽田・名古屋発ハワイ線エコノミークラスの新機内食「わくわくリゾートプレート」の提供を開始する。羽田出発便にはハワイのローカルフードを、成田・名古屋出発便には「東京日本橋 たいめいけん」プロデュースの洋食メニューを盛り込んでいる。

羽田出発便の新機内食。バーベキューチキンをトッピングした「フリフリチキンとライスヌードルスープ」がメイン

ロコフードをメニュー化

日本航空 商品・サービス開発部マネージャーの田中誠二氏

羽田出発便の7月からの夏メニューは、「フリフリチキンとライスヌードルスープ」。テリヤキ風ソースに漬け込んで炭火で焼いたバーベキューチキンとライスヌードル(フォー)を融合させ、ハワイのロコフードの要素をプラスしたという。別添えでパクチーも用意する。この他に、ベーカリーショップ「メゾンカイザー」のパン、イタリアンスイーツ「BABBI」のヨーグルトジェラートなどが付く。

成田・名古屋便の夏メニューは、「たいめいけん」特製ハヤシソースを使った「バターライス & パスタのハヤシソースがけ」がメインとなっている。

成田・名古屋出発便では、「バターライス & パスタのハヤシソースがけ」がメイン料理として提供される

今回のメニューに関して、新生JALの機内サービスを受け持つ同社商品・サービス開発部マネージャーの田中誠二氏は、「女性の搭乗比率は、ハワイ線が6割、他路線が3~4割となっており、また、ハワイ路線は家族連れ比率が5割という特殊な路線です。そういった事情をふまえ、今回の機内食では、とにかく女性に喜んでいただけそうなものを選びました」とコメント。

ハワイに行くというワクワク感を盛り上げるために、羽田出発便ではハワイのローカルフードを盛り込んだというのだが、フォーといえばベトナム料理のイメージが強い。その点については、「ハワイはベトナム系の移民が多く、実はベトナム料理もハワイの郷土料理に影響を与えています。実際、現地調査でもハワイでフォーが人気であるということがわかりました」。

麺料理を機内食に盛り込む難しさ

麺がのびないよう、スープにはゼラチンでとろみをつけている

フォーという麺料理をメニュー化する点については、「細麺は機内で再加熱するとやわらかくなりすぎるので、5mmの少し太めのフォーを使い、機内での食感を追求しました。また、スープはゼラチンでとろみをつけ、麺が水分を吸ってのびてしまうのを防いでいます」と、工夫点を語った。

「気圧の関係で、機内では塩分を感じる感覚が鈍り、そのため機内食では若干濃い目の味付けにするのが通常です。しかし、女性は塩分を気にされる方もいらっしゃるので、今回は通常の機内食より低めの塩分設定にしています」。さらに、パクチーを別添えというのも機内食では珍しく、このあたりも女性に配慮した点といえよう。

羽田出発便の「フリフリチキンとライスヌードルスープ」にはパクチーが別添えで

今回、ロコフードを採用したのは羽田出発便のみとなる。「羽田便は23時55分と遅い時間帯の出発なので、軽めのメニューにするためフォーを採用しました。成田・名古屋便は20時台の出発で機内食まで夕食を我慢される方が多く、ボリューム感のあるメニューに仕上げました」。

成田・名古屋出発便で9月~11月に提供されるトルコライス。こちらもボリューミーな内容

なお、羽田・成田・名古屋の出発便共通で、ハワイに関するトリビアが載ったリーフレット「hints 50」やネームタグも機内食にセットされる。

リーフレット「hints 50」

ハワイでも使えるネームタグ