初登場のこまんは歌も演奏もこなすマルチミュージシャン

台湾語、英語、日本語と3つの言語を使い分けて挨拶した「ほんこーん」はCD化もされた「つきうさぎ」を熱唱

またダンスでステージを盛り上げたのが、「みぃり」、「あぷりこっと*」、「13」、「けいたん」、「めろちん」といったダンサー陣。「マトリョシカ」ではコスプレをして観客を楽しませ、「ダンシング★サムライ/カニミソP」では華麗なソロダンスを披露して歓声を浴びていた。

力強いダンスを披露した「めろちん」。ダンスも今回の大会議の見どころの一つだ

ライブ中盤では、ぽこたがシークレット曲として「歌に形はないけれど/doriko」を台湾語バージョンの歌詞で歌い、さらに台湾へ向けてニコニコ動画ユーザーが書いたメッセージを紹介する場面も。震災時に台湾から送られた多額の義援金に対して、改めて感謝の意を伝えた。

ニコニコ動画ユーザーからの寄せ書きを紹介する場面ではついうるっときてしまった

ラストは大会議定番曲の「オーディエンスを沸かす程度の能力」から、アンコールとして全国の学校でブームを起こしたという「桜ノ雨」、そしてサプライズゲストとして「けったろ」と「みーちゃん」を加えて「Fire◎Flower」を全員で熱唱し、2008年から3年間にわたって開催されてきたニコニコ大会議のフィナーレを飾った。

ラストの「Fire◎Flower」の出だしは「猫(♂)」が担当し日台が一つになった

視聴者は最終的に、日本から14万人。台湾が5万人となった。台湾の全ユーザーが26万人であることを考えると、これがいかに異常な数字かがわかるだろう。

最後は観客が誰からともかく手を掲げて全員でハートマークを作った

ライブが終わり会場を出ると、お客さんは早くも会場の裏口に集まり、出演者の出待ちをしていた。ニコニコ動画が、そしてニコニコアーティストが、台湾という異国の地でどれだけ愛されているか、深く実感したイベントであった。

出口が出待ちでぎっしり

日本からのメッセージは大会議終了後、外に展示されていた

これだけの反響を実感できたのだから、ドワンゴがこのまま台湾におけるニコニコ動画関連の活動を終えるとは思えない。ニコニコ大会議の後継イベントである「ニコニコ超会議」開催も決定した今、台湾を始めとする海外に向けても何かしら次の一手を打ってくるはずだ。