宝塚歌劇団の元雪組トップスター、水夏希が2日、東京・初台の新国立劇場で公演初日を迎えた舞台『スミレ刑事の花咲く事件簿』の公開稽古を行った。

舞台『スミレ刑事の花咲く事件簿』の公開舞台稽古を行った水夏希 拡大画像を見る

昨年9月に惜しまれながらも宝塚歌劇団を卒業した元男役のトップスター、水夏希の宝塚退団後初めてとなる同舞台。水がマニッシュな女性・スミレ刑事こと、伊原すみれ役に扮して難事件を解決していく。

舞台の本編終了後に行われるミニライブも披露し、本番さながらの稽古を終えた水は「2月にあったドラマの撮影ではノビノビと出来ましたので高をくくっていましたが、今回は宝塚の引き出しが使えず、くじけない根性でやっと初日を迎えたという感じですね」と謙そんしつつも、「宝塚の時と同じく周りの男性が美しいので、あまり変わらないですね。違和感なく出来ました」と手応えを掴んだ様子だ。「(舞台中央にある)階段を見たら、懐かしく感じました。稽古では下を見ないで降りようと思いましたが、慎重に歩いてしまい……。本番では宝塚のプライドに賭けて下を見ないで降りますよ」と力強く宣言した。

そんな水に共演者の男性陣も「芯の強さの中にも可愛らしさがありますね」(徳山秀典)、「頼れる大人の女性のオーラがあり、僕は尻尾を振っています」(中山麻聖)と絶賛。それを聞いた水は「頼り甲斐がある強いイメージと思われていますが、そう言われると嬉しいです」と赤面。さらに舞台で胸を触られるシーンについて「宝塚では有り得ません(笑)。外に出た証ですね」と笑顔だった。

舞台『スミレ刑事の花咲く事件簿』は、5月2~7日に東京・初台の新国立劇場、12~15日に大阪・森ノ宮ピロティホール、17、18日に名古屋・中京大学文化市民会館プルニエホールで公演。