女優の中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、南果歩、芦田愛菜らが22日、都内で行われた映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の製作報告会見に出席した。

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の製作報告会見に出席した中谷美紀(右)と戸田恵梨香 拡大画像を見る

2008年の発売以来、累計75万部を突破した有川浩の同名小説を映画化。宝塚~西宮北口間を約15分間で走る阪急今津線を舞台に、乗客たちの様々な愛の物語や人間ドラマを、ドラマ『結婚できない男』や『ありがとう、オカン』(ともに関西テレビ・フジテレビ系)の演出を手掛けた三宅喜重が描く。三宅は本作が監督デビュー作となる。

後輩に婚約者を寝取られたOLの翔子を演じた中谷は「翔子は元婚約者の結婚式に純白のドレスを着てあだ討ちをするようなキャラクター。初めて台本を読んだ時は何と非常識な、と思いましたが、多くの女性ならそうしたいと思います。でも実際には出来ないことですよね」と話し、「私自身は、この役を通して女優という職業をようやくわかりかけました。人生の中で大きな作品になりました」と自信を見せた。一方で翔子というキャラクターについて、「恋人を取られたからといって、討ち入りするような人生は歩みたくないですね。ほどほどが一番。人並みに何でもない日常を送りたいです」と苦笑い。

左から三宅喜重監督、南果歩、戸田恵梨香、中谷美紀、宮本信子、芦田愛菜

また、出身が神戸で久しぶりに阪急電車に乗ったという戸田は「関東にはない空気感があって落ち着きました」と話し、「この撮影中は新幹線で東京から現場まで移動しましたが、席を間違えたサラリーマンの男性と名古屋まで話したりして楽しかったです。『女優さんに似ていますね』って言われました(笑)」とエピソードも明かしていた。

中谷は、会社の同僚である恋人を後輩に寝取られてしまう翔子を演じる

戸田は、彼氏のDVに悩む女子大生のミサを演じる

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』は、4月23日より関西地区で先行公開し、4月29日より全国公開。