富士山に登りたいけれど……で、秀麗富嶽十二景の百蔵山

「登ってみたい山」として必ず挙がる富士山だが、一般の登山者にとってのシーズンは短い。筆者も山登りを始めたころには既にシーズンオフとなっていて、今年へと富士山登山は持ち越しとなったわけだ。

でも、やっぱり富士山が見たい。ということで選んだ山が山梨にある百蔵山(ももくらやま・標高1003m)。この山は大月市の秀麗富嶽十二景に選ばれており、つまりは富士山が美しく見える山なのだ。富士山の登山シーズンまで、モチベーションキープの意味もあって今回はここにチャレンジした。

今回のコース

JR猿橋駅10:00→(タクシー利用)→福泉寺バス停10:10→金比羅宮11:15(休憩)11:30→表登山道分岐12:20→山頂12:45(休憩)13:45→表登山道分岐14:10→市営グラウンド15:30→(タクシー)→猿橋15:45(休憩)→16:00→JR猿橋駅16:20

木のトンネルをくぐりながら森の中へ

JR猿橋駅で気温を見ると10℃。Foxfireのフリースジャケットにダウンベストを重ね、中にはウール入りのジップアップTシャツを着用。これでちょうどいい暖かさ。スカートはフリース生地のタイプなのだが、実はこの日が山スカート初体験。いつもはハーフパンツを着用だったため、「寒くないのかな? 」と少し不安だったが、このフリーススカート、ものすごく暖かい。この生地は通常のフリースの4倍の防風機能を持った素材なのだとか。なるほど。でも下半身の冷えは女の大敵! レギンスは吸汗・速乾タイプにウールのものを重ね着しています。

さて。福泉寺バス停からは少しの間舗装道を歩くことになる。歩き始めて思ったのだが、ベストっていい! 肩周りが動かしやすいので、かなり楽チンだ。今回はダウンベストだが、薄手のベストなら春になっても使えそう。そして、15分程舗装道を歩けばいよいよ登山口。木々が生い茂り、トンネルのようになったところをくぐりながらしばらくすると森の中に入り、登山道らしくなってくる。高尾山や御岳山に比べると登山者はグッと少なくなり、その分自分のペースで歩けるのがうれしい。

振り返ると、そこには富士山が

ふと同行者が気になり、後ろを振り返ると……木々の間から見える富士山!! この位置でもこの迫力。山頂に行けばどんな姿が見られるのかとワクワクしてくる。さぁ、頑張って登っていこう。

登山口から10分ほど歩いたところで振り返ると……富士山!!

ゆるやかな登りとはいえ、歩き続けると結構暑くなってくる。ベストとジャケットを脱ぐのだが、汗をかいているのにシャツの中がじっとりとした感じはない。よく見てみるとシャツの表と裏では生地質が異なり、肌面は断熱性と疎水性を持つ生地、表側にはウールを採用している。つまり、肌面はドライに保つので、汗をかいても快適。これ、ちょっと感動ですよ!!

ピンクのジャケットがフリース生地で、その下に高機能なシャツを着用。このおかげで汗をかいても肌はサラサラ快適