紅葉の高尾山……は混雑必至

とにかく最初は階段の連続となる稲荷山コース

11月に入り、徐々に紅葉し始めていた高尾山。「絶対に混む」とわかってはいても、ベストシーズンでもある秋の高尾を見ておきたい。そう思い、9月に3週連続で登っていた高尾山に戻ってきた。今度は高尾山~城山のコースを選んだ。

沢登りを楽しめる6号路の一部は、11月末まで登りの一方通行。ということで、稲荷山コースを選んだ。紅葉シーズンに入ったこともあり、高尾山口駅はバーゲン会場のような混雑だった。いや~な予感がしつつ、稲荷山コースの階段を登り始める。途中途中は自分のペースで進めない渋滞っぷりだ。さすが有名スポットだけあって、本格的な装備の人もいれば、ショルダーバッグにタートルネックのセーター、ミニスカートで登る女性の姿もあった。歩き始めると結構な暑さになるので、汗ダクダクで登っていて気の毒だった。

11月上旬、高尾山や城山では紅葉が始まってきていた

すると突然、猛スピードで止まる気配もなく下ってくる若い男女のグループに遭遇。年配の登山者は彼らに軽くぶつかってしまい、よろけていた。それでもそのグループは止まることなく下り続け、あっという間に姿が見えなくなってしまった。いやぁ、本当に危ない。私も登山初心者ではあるが、山のマナーは守るよう心がけている。そうしないと、自分はもちろんこと、周囲の人も危険な目にあわせてしまうからだ。

高尾山山頂が近づくと、賑やかな声が聞こえてくる。容易に山頂の混雑が想像できてしまった。ということで、お昼ごはんは高尾山ではなく、その先の城山山頂に変更した。実際高尾山山頂は芋洗い状態で、色づき始めていた木々を眺めてすぐに城山へと向かった。いやぁ、恐るべし、ハイシーズンの高尾山。

高尾山の混雑から一転、のんびり山歩きの城山

高尾山山頂から少し下ったもみじ台も大賑わい。茶店はこの通り満席だった

ここからは、茶店のあるもみじ台を経て、一丁平、城山、小仏峠そこから小仏バス停に向かうというルート。高尾山から少し下ったもみじ台の茶店をのぞくと、こちらも大混雑。山頂で食事ができなかった人が下ってきている様子だった。続けて、アップダウンの繰り返しだがなだらかな道を、紅葉し始めている木々を眺めながら進む。高尾山から離れるにつれて登山者の数は減っていく。高尾山から城山までは2km強だが特に危険な場所もなく、少し足を伸ばすだけでのんびりとした山歩きが楽しめるので、体力に余裕のある人にはオススメのコースだ。

一丁平から見た富士山。来夏はあそこに登るんだ!

途中の一丁平にはトイレと東屋があり、ここで少し休憩をした後、高尾山山頂から1時間ほどで城山山頂(標高560m)に到着。茶店のおじさんに「ここで料理をしてもいいですか」と聞くと、「1個商品を買ってくれたらいいよ」と言ってくれたので、ミネラルウォーターを買ってテーブルを1つ借りることにした。

城山山頂にて。水を2リットルも持ってきてしまい、荷物が重くてグッタリしていたのはココだけの秘密だ