新生銀行は4日、新本店での営業を開始したと発表した。

同行は、保有資産の効率化を目的に、旧本店(東京都千代田区)を2008年3月に売却、日本橋室町野村ビル(東京都中央区日本橋室町2-4-3)を新本店と定め、移転の準備を進めてきた。

新本店では、最先端の省エネルギー対策の導入によるエネルギー消費量の大幅な削減や事務スペースの最適化による省スペース化により、「本店運営経費の大幅な削減が期待できる」(新生銀行)。また、東京における新たな集客の核として注目を集める日本橋室町での開業は、「顧客の利便性の向上にもつながる」(同行)。

同行は、2008年度、2009年度に2期連続で多額の損失を計上するに至った経緯に対する反省を踏まえ、2010年9月に改訂を発表した「中期経営計画」の理念に沿って、「持続的かつ安定的な収益基盤を確立するため、収益力の一層の強化と、より効率的な業務運営に向けて、業務に取り組んでいる」(新生銀行)。

このうち、経費の削減については、業務の効率化を進めた結果、2010年3月期には対前年同期比5.8%減少し、1,683億円となった。中期経営計画では、計画最終年度の2013年3月期の経費は1,400億円と、「さらに283億円削減する予定」(同行)としている。

新生銀行の新本店案内図