【FXテクニカル】ユーロ円

3日連続でユーロの動向を追っていきたい。昨日は110.00がレジスタンスとして意識される一日となるのではないかと指摘したが、その流れは本日も変わりはない。オーバーシュート後のリバウンドにより110.50付近まで買い戻される場面も見られたが、終値ベースでは109.71と110.00超えに失敗しているからだ。

更に注目したいのは、長い上ヒゲを出して反落した点だろう。110.50のすぐ上には21日移動平均線が110.67レベルまで下降しており、これが意識された可能性がある。今回の下落によりボリンジャーバンドの中心線としても市場の関心を集め易いこの移動平均線は3日連続でユーロの上値を抑えたことになり、この状況が今日も続けば、目先の下値ポイント109.57(12月7日安値)を、三度目の正直で破る可能性が強まる。

109.57以下のサポートポイントを探ると、まず浮上するのが115.68-105.43の61.80%戻し109.35。ただ、直近の動向を見るとこのレベルがテクニカルとして意識された経緯がないことから、一気に109.21(ボリンジャーバンドの下限 MA:21 σ:2.0)を試すことも考えられる。

そしてこのレベルをも下抜ける展開となれば、109.00とクロスするサポートラインをまずブレイクすることを前提条件として、12月1日以来となる108円台を視野に入れた展開になる可能性が出てこよう。