【FXテクニカル クロス円】ユーロ円

根強い売り圧力にさらされているユーロだが、昨日の上昇によりラウンド(ソーサー)ボトムを形成しつつある。午前中はフィボナッチ38.20%戻しとエンベロープ上限(幅1.0%)が意識され上値が抑えられているものの、110.00レベルが短期的にサポートラインとして意識されれば、ハンドルへと移行する可能性も出てくる。そうなれば、108.35(11月30日安値)底値に一度ユーロ売りが終息し、調整局面へと入る可能性も考慮した方が良さそうだ。

ただ、上値も重い。上述した上値ポイントを突破しても、次に控えるのはフィボナッチ50.00%戻し(111.65)。この水準は11月下旬以降ユーロの上値を抑え続けた経緯があるだけでなく、エンベロープ上限(幅1.5%)も111.80レベルに位置していることから、111円台最大のレジスタンスポイントになることも想定したい。

ユーロ調整局面と仮定した場合、まずは110.00-111.80レンジでハンドルを形成するかどうかを見極めたい。首尾よくそのような展開となれば、ドル円同様オシレーター系指標を用いてその時のトレンドを探ることが重要となる。

一方、ハンドル形成に失敗した場合は、ユーロ売り圧力継続が再確認できたことを意味するため、109.00、エンベロープ下限(幅1.5%)そして108.35(11月30日安値)の順で下値ポイントを想定し、108.00を維持できるかを見極めることが重要となりそうだ。

ユーロ円 時間足