「コンタック鼻炎スプレー(季節性アレルギー専用)」

グラクソ・スミスクライン(GSK)は12月7日、医薬品「コンタック」ブランドから、抗炎症・抗アレルギー作用を持つベクロメタゾンプロピオン酸エステル(以下、BDP)を配合した点鼻薬「コンタック鼻炎スプレー(季節性アレルギー専用)」を発売する。10mlボトル入りで、価格は1,970円。

同商品は、医療現場で鼻過敏症治療剤として使用されているBDPを、一般用医薬品として日本で初めて配合した、いわゆるスイッチOTC成分を含む点鼻薬。同成分は鼻粘膜に直接作用し、体内に吸収されにくく、全身性の副作用はほとんどないという。 朝と夕の1日2回の使用だけで効果が持続する点が最大の特徴で、花粉などの季節性アレルギーが要因の鼻づまり、鼻みず、くしゃみに効果を発揮する。

ゲル基剤を使った薬剤をマイクロミストで噴霧するため、液だれしにくく、薬液がのどに垂れる心配もない。また、眠くなる成分を含んでいないので、使用中に車などの運転を制限されることもないとのこと。

BDPは、1964年に英国グラクソ社(現GSK)が医療用として初めて開発した点鼻ステロイド薬成分。微量で局所作用に優れ、かつ吸収されにくいため全身的影響が少ないことが特徴で、皮膚外用ステロイド剤、気管支喘息治療剤などに配合され、長年にわたって使用されている。