――恋愛のゴールデンコンビといった印象のお二人ですが、どのような経緯でタッグを組むことになったのでしょうか?

田村淳(以下、淳)「僕のラジオ番組に出演したいただいたのがきっかけです。恋愛を科学的に分析することに興味があって、恋愛学を教えていただいたんですよ。その後、先生から『丸の内朝大学』で一緒に恋愛の授業をやらないかと声を掛けていただいて。先生の知識と僕の経験を生かして、もっといろいろできるんじゃないかと話していたんです。恋愛に臆病になっている人のお役に立ちたいという思いが、今回のアプリにつながりました」

森川友義教授(以下、森川教授)「早稲田大学125年の歴史の中で初めてとなる『恋愛学』の授業を受け持っているのですが、毎回400名以上の学生が参加しているんですよ。このテーマには興味を持っている人は多いんです。ただ、わたしは理論の専門家でしかないので、実践の達人である淳さんには非常に興味を持っていました。淳さんは恋愛だけじゃなくて政治にもお詳しい。わたしももともとは政治学者なので、そういう意味でも重なる部分は多いんです。実は、政治も恋愛学に関係するんですよ。駆け引きなどの面は非常に似ています」

――政治と恋愛の共通項はなかなか考えませんよね。淳さんはそんな森川教授の"理論"をどのように受け止めているのでしょうか。

「最近、同世代の男性に恋愛に関する経験やスキルの話をしても、あまり反応してくれないんです。そんな中、僕の恋愛話を先生が科学的に分析してくださるのはありがたいですね。『なるほど、僕が感じていたあれは、こういう理論の上に成り立っていたんだ』って納得することは多いですし。自分のやってきたことは科学的にも間違っていなかったんだという裏付けられて、自信にもつながっています」

――淳さんがモテモテなのは周知の事実ですが、このアプリの判定による恋愛偏差値はいくつでしたか?

「このアプリでは80が最高ポイントなんですけど、僕はやらせなしでトライして74でした。もう、アインシュタイン並みです(笑)」

森川教授「東京大学やハーバード大学が恋愛偏差値で入学できるなら、淳さんは合格圏内ですね。今回の偏差値判定の根本にあるのは"恋愛均衡説"というものです。恋愛偏差値が60ぐらいの人は、やはり60ぐらいの相手とマッチングするという説で、努力すれば偏差値も上がり、よりすてきな異性との交際も目指せる。恋愛偏差値とは、簡単に言ってしまえば"モテ度"ということなんですよ。わたしの偏差値は、淳さんよりだいぶ下でした…。」

「自分を磨こうとするのはなぜか? と考えた時に、やっぱり自分と同じような人に出会いたい、高みを目指している人に出会いたいって思いますよね。僕自身そう思っています。ただカワイイだけの女性には興味を持てませんからね」

――努力次第で偏差値=モテ度が上がるということですが、淳さんのモテ度アップの秘訣を教えてください。

「自分にとってプラスになると思うことは何でもやります。興味があることはもちろん、ちょっと人に話したくなるような情報は常に仕入れるようにして。洋服や髪形についても同じです。ハッキリ言っちゃいますけど、やっぱり人から良く見られたいですから。僕自身は楽しみながらやっているけど、そういう一つ一つが恋愛における"努力"ということになるんでしょう。しかも、努力するとちゃんと結果がついてくる。こうなると、止められないんですよ~(笑)。僕がもともと芸人を目指したのも、モテたかったからなんです。手の届かない女性を振り向かせるために、お笑いという"道具"を使おうと(笑)。表面的には浮ついて見えても、結果的に芯ができればいいんじゃないかと思っています」

森川教授「今回のアプリでは、ユーザーに10の質問に答えてもらうんですが、その質問項目は淳さんから提案していただきました。100項目ぐらいいただいた中から厳選したんです。一番驚いたのは、男性に対する質問の『女性雑誌をどれぐらい知っている?』という項目ですね。素人考えでは、モテるためには男を磨くための本を読んだほうが手っ取り早そうですけど、淳さんはそうじゃないと。奥が深いんです」

「僕も女性誌を買って研究するまではしていないんですよ。コンビニで立ち読みして、ことしの冬はこれが流行っているんだ…と知る程度。女性向けの雑誌名をいくつか言えるだけでも、女性の興味があるところに意識が働いているという証拠ですよね。そういう人って、実は意外とうまくアンテナをはれていたりするんです」

森川教授「このあたりが実践の達人という感じですよね。お話を聞くと理にかなっていますけど、理論だけの人だとこういう発想はなかなか出ませんから」

「このアプリで出される結果は人それぞれ違うんでしょうけど、偏差値が低かった人は、多分、異性から見て興味を持たれる要素が少ないんじゃないかな。異性の気持ちになって、『こういう自分を好いてくれるんじゃないか』と思える要素を増やしていくことが大事。自分磨きと言っても、自己満足だと相手は気持ち良くないはずです」

――相手の気持ちを踏まえた上で自分を磨くんですね。つまり、恋愛偏差値を上げるためには想像力が必要だと。

「そうなんですよ。僕は野菜ソムリエの資格を取りましたけど、あれも、僕なんかが野菜の話をしたら面白いなと思ったからなんです。淳が野菜について詳しく話せるなんて…と驚いている女性の姿が、ふと頭に浮かびまして(笑)。これも、ただ単にうんちくを語ることを目指すのではダメなんです。自己満足するだけのナルシストになってしまいますから。例えば、20代の女性だったらこういう野菜についての情報を知りたいだろうな…と想像してみるんです。だからめちゃくちゃマイナーな野菜よりも、身近にあるトマトについて詳しいほうがいい。まぁ、マイナーな野菜について聞かれた時のために、"なぜその野菜がマイナーなのか"という理由ぐらいは勉強しておいたほうがいいと思いますけどね」

森川教授「ギャップという要素は政治学でも研究します。"真逆の演出"というものが必要な時があるんですよ。淳さんの場合、お笑いという柱を持ちながら、一方で野菜に詳しかったり料理が上手だという意外性がある。このギャップというのは、モテの大きな秘訣なんです」

「僕、モテなかったら料理してないですね(笑)。やらしい話ですが、田村淳いう人間が料理をやるからいいな…っていうのもちゃんと自分で見えているんです(笑)。格好だけじゃなくてちゃんとおいしく作れれば、結果的にはOKだと思いますし」……続きを読む