富士山、八ヶ岳が見える絶景ポイントの山頂

山の男・先輩G。最近は飲んだくれた姿ばかりだったが、山では超かっこよく見えた。「山で惚れられて下山したら振られる、みたいな? ハハハ」(本人談)

飯盛山の山頂は、木々など遮るものがなく360度パノラマ! 天候も快晴で、青く澄んだ空が気持ちいい。南東方向を見れば山々の間から雲海に浮かんだ富士山が望める。北西を見ると、クリアに八ヶ岳連峰が見える。「なにっ、この景色!! 」。あまりの眺望に驚いてしまった。登山道は、平沢山山頂を除き、そのほとんどで眺望がきかないため、余計とこの景色がすばらしく感じる。自然の展望台で、山々の美しい姿に見入ってしまった。

すると先輩Gが、「あれが八ヶ岳で一番高い赤岳、あっちには、土方さんの好きな『サマーウォーズ』の上田市があるよ」と説明してくれる。ちょっとアナタ、下界にいるより男前に見えるよ。

南東方向を眺めると富士山がそびえ立っている

飯盛山から北西を見ると八ヶ岳が

山であったかごはんの初体験

熱効率を高め、あっという間に湯が沸くモンベルのジェットボイル

そしていよいよごはんタイム。シングルバーナーとフライパンでハムやソーセージを焼いたり、ミルで豆を挽いてコーヒーを抽出したりとそれぞれ準備を始めた。ただ焼いただけだというのに、1,600m超えの山頂で食べるハムやソーセージは、今まで食べたどんな高級なレストランの料理よりおいしかった。挽き立て & 淹れたてのコーヒーだって、「1,000円出してもいい!! 」と思うくらいの味。山でつくったごはんがこんなにおいしいとは。本当に感動レベルの味わいだった。

お待ちかねのごはんタイム。ハムやソーセージを焼いて塩コショウで味をつけただけのシンプルな料理だが、最高においしい!

豆を挽いて、コーヒーを淹れます。ちなみに今回は先輩Gが持参してくれた丸山珈琲の豆を使用。おいしくないわけがない!!

食事を終え、次第に混んで来た山頂をあとに。ほぼ行きと同じルートを進み、14時過ぎにはしし岩登山口に到着。出発直後以外は非常にゆっくりとしたペースで歩き、山ごはんもしっかりと楽しんだので3時間半ほどを要したが、ほとんど危ない場所もなく、楽しい登山となった。

しかし。飯盛山山頂は太陽の光を遮るものがないので、快晴だったこの日は結構な暑さ。それでも出発からゴールまでダウンジャケットを着込んでいた先輩O。かなりの寒がりというのだが、インドア派かと思いきや、軽快な足取りで急坂も下っていく。「何者!? 」と思っていると、実は山育ちだったことが判明した。なるほど……。「小さい頃は学校行事で険しい山を登らされて、山にはイヤな思い出しかなかったけど、今日は楽しかった」という彼女の笑顔を見て、「山を好きになってもらってよかった」とちょっぴりうれしい筆者であった。

しし岩登山口に戻ってきました。下りは肌寒く、秋を感じさせる。この通りススキも